ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:32:52.70 ID:ZxMTaX2QO
本作品には性転換要素が含まれておりますので、苦手な方はくれぐれもご注意ください。

それでは以下、本編です。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:35:15.17 ID:ZxMTaX2QO
ダーズリー家で監禁中のハリーは部屋から出れない不自由な生活を余儀なくされていたが、それでもその暮らしは意外にもこれまでの扱いと比べると格段にマシであった。

「台所からくすねて来たぞ」
「ありがとう、ダドリー」

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:36:32.79 ID:ZxMTaX2QO
「ハリー! 迎えに来たよ!」
「ロン!」

部屋の窓を開けると、ホグワーツの学友、ロナルド・ウィーズリーが空飛ぶ車の窓を開けてロープをこちらに投げて指示してきた。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:38:00.04 ID:ZxMTaX2QO
「行くのか?」
「ああ、こんな家とはおさらばだ」
「そうか……寂しくなるな」

空飛ぶ車に乗り込もうとするハリーにダドリーは何やら手渡してきた。それはカードだ。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:40:59.14 ID:ZxMTaX2QO
「さあ、ここが我が家だ!」

空飛ぶ車でしばらく夜空の旅を楽しみ、たどり着いたのはウィーズリー家であった。
建築基準法など度外視で建てられたと思しきその家は、無茶な増築が繰り返されており、今にも倒れそうな家だからこそ魔法によって成り立っているという奇妙な説得力があった。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:43:10.67 ID:ZxMTaX2QO
「おっと、我が家の姫君がご起床だ」
「ハリー、寝癖を直してやれよ」

ロンのお尻叩きが終わる頃、ジョージとフレッドに促されて視線を向けると、階段を降りてきたばかりのお姫様が固まっていた。

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:45:17.45 ID:ZxMTaX2QO
「お嬢様、ただいま戻りました」

さてその頃、件のお姫様は大忙しだった。
父親と同行して魔法省に出向いてウィーズリーがやらかしたことの後始末を終えて、それから洋服の採寸をして、出来上がった服に難癖をつけるのに忙しかったのである。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:47:38.97 ID:ZxMTaX2QO
「でもハリーを監視出来ないのは不便ね」

非魔法族のマグルであるダーズリー家を監視することは障子に穴を開けるよりも容易いが、魔法族であるウィーズリー家に匿われてしまえばドビーにはもう手が出せない。

「ウィーズリー家ならば安全かと」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:51:21.72 ID:ZxMTaX2QO
「ダイアゴン横丁!」

ハリーはしっかりとそう発音した。
手に持った粉を暖炉に撒きながら行き先を告げるとそこはもうダイアゴン横丁であった。

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:54:35.35 ID:ZxMTaX2QO
「あの人も有名人なんだな」

ハリーがぼんやり見つめる先には、にこやかにサインしている有名人が居た。
何やら今話題の魔法使いらしく、華々しい武勇伝を本にして売り出しているらしい。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:56:53.61 ID:ZxMTaX2QO
「君も本を買いに来たの?」
「ええ、お父様と一緒に」

ドラ子の父親とはどんな人だろうと気になり、店内を見渡すと該当の人物を発見した。

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:59:22.33 ID:ZxMTaX2QO
「お父様がお呼びよ」
「僕、もっと君と話していたい」
「先に挨拶を済ませましょう」

そんな嬉しいことを言ってくれるご主人様には悪いがひとまず父親に紹介するのが先だ。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:02:06.16 ID:ZxMTaX2QO
「ルシウスさん」
「何かね?」
「ルシウスさんはマグルがお嫌いですか?」

ハリーが尋ねると、ルシウス氏はロンの父親に視線を向けて、このように見解を述べた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:04:17.18 ID:ZxMTaX2QO
「僕はマグルの支配には反対です」

ハリーは引きこもりのダドリーに対して魔法を使わなかった。厳密には使わずに済んだ。
もしもあの時、ダドリーが拒んだら後先考えずに魔法を使う寸前だったことはたしかだ。
そのほうがダドリーのためになるかも知れないと思って、杖を向けたことは間違いない。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:06:35.14 ID:ZxMTaX2QO
「さあ、せっかくですから一緒に写真を撮りましょう。そこの綺麗なお嬢さんも一緒に」

空気が読めないロックハートのおかげで店内はいつもの賑わいを取り戻して、ハリーとそして何故かドラ子は日刊・預言者新聞のカメラマンにパシャパシャ撮影されてしまった。

同じフレームに収まるハリーとドラ子の姿にお似合いだのベストカップルだのと囁かれる中、ひとりの少女だけは認めたくなかった。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:08:27.72 ID:ZxMTaX2QO
「は?」

瞬間、活気を取り戻した店内がまた静まる。
比喩ではなくドラ子を中心として冷気が吹き荒れて、ジニーもハリーもまつげが凍った。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:11:45.65 ID:ZxMTaX2QO
「スリザリン!」

新年度が始まったホグワーツで例年通りに帽子により組み分けが行われ、ひとりの少女の番となった時、どよめきが起こった。

代々グリフィンドールの家系のウィーズリーの娘がスリザリンに配属されたのである。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:13:22.89 ID:ZxMTaX2QO
「ドラ様ドラ様!」
「なによ」
「宿題を教えてください!」

ジニーは執念深く、そして健気であった。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:15:26.35 ID:ZxMTaX2QO
「さすがドラ様ですね!」
「まあ、それほどでもあるわ」

ドラ子はこの後輩という存在にどう接するか迷っていたが、褒められるのは悪い気はしない。マルフォイ家ということもあり、どちらかと言えば恐れられているドラ子に付き纏うような度胸のある後輩は他には居なかった。

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:17:31.22 ID:ZxMTaX2QO
「やあ、ネビル」

さて、ハリー・ポッターはこの頃、湖のほとりで新たな友人作りに精を出していた。

「やあ、ハリー」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:20:39.44 ID:ZxMTaX2QO
「僕の両親は死喰い人によって正気を失ってしまったんだ。君の両親と違って、生きてはいるけれど、それはそれで地獄だよ」

ハリーはようやくネビルが身体を鍛え続けている動機を知り、強い親近感を彼に抱いた。

「そうだったのか……」
以下略 AAS



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