ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:11:45.65 ID:ZxMTaX2QO
「スリザリン!」

新年度が始まったホグワーツで例年通りに帽子により組み分けが行われ、ひとりの少女の番となった時、どよめきが起こった。

代々グリフィンドールの家系のウィーズリーの娘がスリザリンに配属されたのである。

周囲の喧騒、とりわけロンを始めとしたウィーズリー家の騒ぎには目もくれずにジニーはハリーの席へと向かった。

「よろしくお願いします、ハリー先輩」
「うん。よろしくね、ジニー」

丁寧にお辞儀をして、彼の左隣に座る。
右隣には当然、ドラ子・マルフォイが居た。
ジニーはついでにその怖い先輩にもハリーごしに挨拶をしておいた。戦線布告である。

「ドラ様もよろしくお願いします」
「ドラ様って?」
「下級生の間ではそう呼ばれているんです」

ハリーが思わず尋ねると、ジニーは当たり前のようにドラ子の渾名について説明した。
ドラ様呼ばわりされたドラ子はアズカバンに収監されている叔母を思い出して不愉快になりつつも、言うべきことを言っておく。

「スリザリンは同胞には寛大だから多少の無礼は許してあげる。でも、次はないわ」

次というのはまたハリーに抱きついたらただじゃおかないという意味なのは明白だったので、ジニーは言われた通りにしばらくは大人しく過ごすことにした。

せっかく組み分け帽子に頼み込んでスリザリンに入れて貰えたこの機会を無駄にしないように、執念深く、忍耐強く、好機を待った。

ひとまずは、この怖い先輩と仲良くなることが必要であると、ジニーは考えていた。


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