ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:08:27.72 ID:ZxMTaX2QO
「は?」

瞬間、活気を取り戻した店内がまた静まる。
比喩ではなくドラ子を中心として冷気が吹き荒れて、ジニーもハリーもまつげが凍った。

「何をしているの?」

ドラ子に尋ねられて、ジニーはガタガタ震えた。ハーマイオニーはオロオロしている。
ロンとジョージとフレッドはワクワクした。

「離れなさい」
「い、嫌」
「そう……それなら、もう頼まない」

瞬きをする間に、ドラ子が杖を抜いていた。

ハリーは動けなかった。ジニーに抱きつかれて物理的に動けなかったし、ドラ子があまりにも早く杖を抜いたので反応出来なった。

せめてジニーを守ろうと庇った、その時。

「これ、ドラ子。騒ぎを起こすでない」
「お父様……申し訳ありません」
「目的は済んだ。帰るぞ」

間一髪でルシウス氏がドラ子を止めた。
大人しく店内を出るまで、ドラコは冷たい灰色の視線向けていたのでジニーは怖かった。

怖かったけど、あの超然としたお姫様の顔が嫉妬で歪むのを見てスッキリしていた。

だからジニーは放り出した教科書を拾い集める際に、見覚えのない黒い日記帳が混ざっていることに気づくことはなかった。


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