ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:43:10.67 ID:ZxMTaX2QO
「おっと、我が家の姫君がご起床だ」
「ハリー、寝癖を直してやれよ」

ロンのお尻叩きが終わる頃、ジョージとフレッドに促されて視線を向けると、階段を降りてきたばかりのお姫様が固まっていた。

「やあ、おはよう」
「ハ、ハリー・ポッター……?」

恐らくロンの妹だと察して声をかけると、震え声で名前を呼ばれたので頷くと、彼女は目をゴシゴシこすって再び確認してきた。

「ほ、本物……?」
「もちろん。偽物なんているのかい?」
「あ、兄たちが化けてよく揶揄うから……」

未だに半信半疑な様子なので、ハリーは自分の額に残る稲妻のような傷跡を見せた。

「ほら、これで信じてくれる?」
「さ、触っても……?」
「こら、ジニー」
「英雄殿に失礼だろう」
「ご、ごめんなさい」

おずおずと手を伸ばしたジニーを揶揄うジョージとフレッド。なんだか不憫に思ったハリーは兄たちに嗜められて手を引っ込めたジニーの手を取って、傷跡へと導いてあげた。

「大丈夫。触っても消えたりしないよ」
「っ!?」

傷跡をなぞらせて、安心させようとしたのだが、ジニーは何故か髪の色よりも真っ赤になって逃げてしまった。ジョージとフレッドが今度は女に逃げられたハリーを揶揄う。

「おやおや、我が校きっての英雄殿は女の子の扱いをご存じないらしい」
「それとも我が家の姫君が初心なだけか?」

ハリーまで赤くなっていると、同じくらいお尻を赤くしたロンが釘を刺してきた。

「ハリー、君にはもうお姫様がいるだろう」

それがあのドラ子・マルフォイのことを指していることは明白であり、ハリーはあの銀色のお姫様のことを懐かしく感じて、会いたいと思った。


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