ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:45:17.45 ID:ZxMTaX2QO
「お嬢様、ただいま戻りました」

さてその頃、件のお姫様は大忙しだった。
父親と同行して魔法省に出向いてウィーズリーがやらかしたことの後始末を終えて、それから洋服の採寸をして、出来上がった服に難癖をつけるのに忙しかったのである。

「ドビー、これはどう?」
「大変よくお似合いかと」
「あのお方の好みかしら」
「ハリー・ポッターは恐らくもう少し大人しい格好のほうが好まれるかと……」
「そうね。じゃあ、これはどう?」

魔法使いの着替えは見ていてとても面白い。
杖を振ると服がするりと脱げて、また振ると着ることが出来るのだ。まさしく魔法少女の変身シーンを繰り広げるお嬢様に召使いは咳払いをして、報告する。

「お嬢様、ハリー・ポッターがウィーズリー家に到着しました」
「マグルの足止めはちゃんとこなしたの?」
「言いつけ通り、滞りなく」
「そう。よくやったわ、ドビー」

お褒めの言葉を預かり、ドビーは光栄であった。長くマルフォイ家に仕えてきたが、屋敷しもべ妖精を褒めるという習慣がこの家にはなく、ドビーは長年虐げられてきた。

しかし、ホグワーツに入学し、1学年を終えて帰って来たドラ子お嬢様は変わっていた。
それも悪い方向ではなく、良い方向に。
尊大なところはあるものの、全体的に角が取れて丸くなられた。優しくなったのである。


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