ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 19:38:00.04 ID:ZxMTaX2QO
「行くのか?」
「ああ、こんな家とはおさらばだ」
「そうか……寂しくなるな」

空飛ぶ車に乗り込もうとするハリーにダドリーは何やら手渡してきた。それはカードだ。
ハリーは目を丸くして、従兄を見つめた。

「ダドリー、これって」
「いいから早く行け。パパが来るぞ」

ドンドンッ! と、ドアが激しく叩かれた。

「小僧! 開けろ! 絶対に逃がさんぞ!!」

ダーズリー叔父さんは何故か何度も階段を転げ落ちたらしく悪態を吐きながらドアを破ろうとしている。ダドリーは背中でドアが開くのを阻止してくれていた。もう時間がない。

「じゃあ、行ってくる」
「気をつけてな」

短い別れを交わしてハリーは空飛ぶ車に飛び乗った。車は空高くに登って、すぐにダーズリー家が豆粒のほどに小さくなっていく。

「あの従兄、マグルにしてはまともだな」
「つい最近、まともになったんだ」

ロンのその評価に頷き肯定して、ハリーは貰ったバースデー・カードに目を落とす。

「そうだ。ハリー、誕生日おめでとう」
「ありがとう、ロン。それに、ダドリー」

カードの中身と同じ言葉をロンにかけて貰いハリーは12歳となった喜びを噛み締めた。


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