ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/05/01(土) 20:15:26.35 ID:ZxMTaX2QO
「さすがドラ様ですね!」
「まあ、それほどでもあるわ」
ドラ子はこの後輩という存在にどう接するか迷っていたが、褒められるのは悪い気はしない。マルフォイ家ということもあり、どちらかと言えば恐れられているドラ子に付き纏うような度胸のある後輩は他には居なかった。
「いいこと、おチビ。私の配下ならば、同じ主君を仰ぐということ。だから間違っても主君に抱きついたりしてはいけないのよ」
ドラ子はジニーのことを分別のつかない子供だと思っているらしく、何度も繰り返してハリーに馴れ馴れしくするなと警告してきた。
「ドラ様も抱きついたりしないのですか?」
「当たり前よ。もちろん、主君がそれを望まれるなら拒みはしないけれど」
それを聞いて、ジニーはドラ子が忠義と自尊心によって回りくどいアプローチを考えていることを理解した。要するに、向こうから自分を求めさせようとしているのだ。姑息だ。
「しかし、ハリー先輩は紳士ですので」
「そう。困ったことにね」
残念ながらハリーは紳士なのでドラ子を人気のないところに呼び出して襲ったりはしなかった。そうしたドラ子の失敗から、ジニーは学び、そして不思議な日記と相談しながら戦略を考えていった。
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