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【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】

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344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/07/12(金) 01:01:19.90 ID:W1mjTzlL0
>>343

――――――"ああいう"紅茶を初めて飲んだら、私、きっと、紅茶なんて嫌いになってたかも。お店の一番安い茶葉を買って、水道のお水を沸かして、――それで、おいしいのに。
……でも、こういう紅茶もとってもおいしい。今度から、買ってみるね。知り合いに紅茶好きな人がいるから。――――あの子は"安い"紅茶のほうが好きだって言うけど。

そうなんだ、……。……ミルクとかお砂糖も入れるのかな。もしよかったら、今度、私にも飲ませてほしいな――、素敵なお店だから、ね、また今度。来てみたいの。

【――とは言え、ドリンクバーをそんなに大量に摂取するなんてときは、だいたいが話の弾む気心の知れた友達とだろうから。そういうおいしくない紅茶すら、何かに色どりを添えるのだとして】
【だとしてもあまりおいしくないものはあんまり飲みたくないから、おいしくしてくれたいいのになんてどうしても思ってしまう。安い茶葉と普通の熱湯。それのどこが難しいのかしら――なんて】
【コーヒーに力を入れているという喫茶店でおいしくない紅茶が出てきたこともあるし。もしかしたら紅茶って結構難しいのかもしれない。――そうやってのんびり考えている、傍らで】
【こういう紅茶もたまには買ってみようかなって思ったのは、間違いなく、フィオが淹れてくれた紅茶がとってもおいしかったから、に違いない】

【――――――そしたら彼女はちょっとだけ我儘をする。トマトの風味がするコーヒー、飲んでみたいなって。だけれど、きっと、自分で買ってみたりするのはちょっと怖いんだ】
【だからまた遊びに来るから――もちろんお客として――その時に飲ませてほしいな、なんて、そんな我儘。お得意様になるのかどうかは、コーヒーの味次第、なのかも……?】

【なんて、】

――だいじょうぶだよ。足掻いたりしなくっていいの、みいんな、――きっといつか、立派に大人になっていくから。
私はちょっぴり頑張らなくっちゃいけないけれど。

【笑いによく似た吐息が漏れた、そうして見るなら彼女は確かに笑んでいるのだろう。けれどそれは疑うまでもない笑みというよりは、複雑な感情の寄り集まった結果、強いて述べるなら笑みである、とでもいうような】
【フルーツ売り場で発狂した人が何もかも一つの鍋に集めて煮詰めて作ったジャムが、それでも何か辛うじていちご……っぽい……ような……。――そんな感じがするような、不確かな、仕草】
【足掻いたりしなくたって立派になれるよって。――適当なこと言ってるだけって言われてしまうのかもしれなかった、そうだとして、たとえ立派になりきれなくとも、それで良いんだと思っている風でもあって】
【――だから最後に残るのは微かな羨ましさなのかもしれない。けれど気のせいかもしれない。だってそれくらいに曖昧な顔を、していて――いるから――】

――――あ。ううん。私こそ……お休みの日なのに。急に来て……お茶とアイスまで頂いちゃって。
今度はお客さんとして来るね。お引越しだってしたら、――お部屋がいい香りだと、嬉しくなるかも。

【けれどそんな顔は長続きしないのだろう。釣られるように時計に目をやった、瞬きの直後にフィオの言葉を聞くなら、もう一つ続けて瞬きをする。そしたらふわり首を揺らして、】
【今度こそちゃんとしたお客さんとして来るねってやっぱり宣言するのだ。引っ越す気ではいるけれど、いつになるかはわからないけど。――そうだとしても、ほかにも、とっても素敵なお店だから】
【いつ来るかはわからないけど、きっとぜったいいつか来るから。――そうしてそれはきっと、そう、遠くないから】
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