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【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
- 196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/05/06(月) 00:36:11.53 ID:JqGEkMs70
- >>195
【限界を超えた駆動に悲鳴を上げる身体――しかしながらその刹那、それを凌駕するほどの高揚によって、イストは痛みを忘れていた】
【自分でも制御できず放たれる一閃、その重みが消えてゆく。その貌に浮かぶのはやはり、この女らしい場違いな笑みなのだ――】
――力の表層でなく、深層までもを絶ち斬る太刀か。
見事だ。こんなものを魅られるなら、こんな無様を晒した甲斐もあったよ。
【刀に宿った暴力がその絶技によってすべて抜き取られたのと同時に、イストの全身からすべての力が抜けていくだろう】
【限界駆動の代償か、着地もできず地面に倒れ込む。――銀色の靄が消える。この女ではもう、この人斬りをどうにもできない、と悟ったか】
【二階へと疾駆した彼女へ、イストは辛うじてウィンクをひとつ。「任せるよ」とだけ告げて見送るのだった】
【――特に妨害もなく、朔夜は二階の鏡の前に辿り着くはずだ。映り込むのは金髪の少年】
【周囲には見るも無惨な死骸が転がる。だが不思議と、彼の瞳には悪意らしきものはなかった。遊び疲れた、という風に苦笑して】
【"おかあさん。おやつ、たべよ"】
【声は無い。だが口の動きだけで、そう云ったのがわかるだろう】
【それこそ、怒った母親の機嫌を取るような、わざとらしい上目遣いのまま――すっと、朔夜の背後を指さして】
【その先には小さな机の上があって、作りたてのスコーンと淹れたての紅茶が二つづつ、置いてあった】
【どれだけ経っているかわからないのに、その一角だけは埃ひとつ無く保存されている。どちらも腐っておらず、新鮮なままだ】
【椅子が二つ。ひとつには子供らしき白骨死体が座っている】
【もうひとつは空席――誰かに座られるのを数百年間、待っていたかのように】
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