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【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】

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79 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/15(日) 22:51:10.39 ID:Vs16lzMWo
>>76

「ミートシールドとはいい度胸デス!しかし盾になる役割はチェンジデス!」

 鈴虫とα-12の醜くもアホな争いが勃発。
 どっちも互いを盾にしようとします。何たる不毛か!!

>>77

「実に恩シラーズな連中デス!ふぁっきんむーぶ!」

 しかして、よく見ればプンスコするα-12は何処と無くほっとした様子で、
 んでもって、救援された側も様式美めいた空気がある。ようするにそういう事らしい。

 −−−−−−−−−−−−−−−
【全員対象】

 カノッサ簡易ベース内を案内される越境者達。
 流石に天下のカノッサ機関均整らしく、一通りに施設が揃っている。

【衛星軌道上より拠点ごと兵員を降下させる。出身世界如何ではそのスケールに現実味が持てないかもしれない】
【そして、傭兵(ランナー)と鈴虫を除く全員がクローンユニット。皆が皆、同じ顔という環境は中々に特異なモノだ】

「状況の説明です。今回の戦闘はカノッサ機関支部同士の資源/技術獲得紛争にカテゴライズ。
 所謂、統制・制御された戦争行為の範疇で行われる戦いのはずでした。
 互いに現地の有力な勢力に深く入り込み、あとはどちらが支配権を確立するか?という段階です」

 β-69は基地内を案内しながら、中空にホロディスプレイを投影させて状況の再確認・説明を行う。

「今から112時間前、戦闘行為を行っていた戦闘社員より突如通信が途絶。先行偵察のため、我々βユニットが投入されました」

 そこで、まず明らかになったのが、惑星全域に渡ってあらゆる通信を阻害する何らかのジャミングが張られていたこと。
 そして、調査を進めているうちに、異形と化した敵性存在との戦闘に突入した。

「結論から言えば、我々が戦闘を行っていたのは、元々のターゲットだったカノッサの別支部の連中でした。しかし――」

 説明と共に別のホロディスプレイが投影。さらに、手術室…否、解剖室らしき部屋を窓越しに確認することになる。
 手術台に乗せられているのは回収された敵性存在の遺体だ。

「遺伝子レベルで改変…否、汚染されていました。幾つかの未知の器官も検出されています。
 解析の結果、どうもテレパスめいた意思疎通手段も持っているらしく、有機的な連携…群体めいた行動の理由となります」

 言葉から…どうやら人間のようである。最も、元人間というべきか、あるには人間に擬態した何かと化しているというべきか。

「救援に来ていただいて感謝しています。生体兵器運用部門の英断に感謝を。
 現状、我々は孤立した状態にあるということをご理解ください」

 ドロップポッドによる降下…すなわち行って来いは簡単なれど、そこからの離脱もそうかといえば全くの別問題となる。
 そして、現状、衛星軌道上のスペースシップと連絡が取れない。正確な情報のやり取りが出来ない孤立した状態となっている。

「何か質問は?」

 先行偵察専門のクローンユニットだ。質問すれば何らかのアクションが返ってくるだろう。

【現状…カノッサ支部との戦いが妙な方向にねじれはじめている】
【敵存在…元・カノッサ支部の兵士。何か別のモノに成り果てている】
【環境…この惑星自体はさして価値はない。あるには技術者と伝えられてきたテクノロジーだ。惑星の現状は…どこか説明しづらそうだ】
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