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【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】
- 228 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/29(日) 23:30:42.56 ID:eFOsEKcHo
- 【最終防衛ライン】
越境者達が向かった、頑丈そうなゲートの前にバリケードが築かれ、
保安部隊の最後の戦いが行われ、そして終わろうとしていた。
【敵はこれまでの遺伝子汚染を受けた兵士ではなかった。数は僅か1体である】
それらは奇怪な様相であった。首から下はボロボロの衣服と有様であるが、人間そのものの形状である。
しかして、その足は地上より数センチ離れており…要するに浮遊している。
【そして異様を思わせるのはその頭部だ。人間の数倍に膨れ上がった頭部は溶け崩れ、
醜悪そのものであり、心弱き者であれば、それだけで気を萎えさせかねないほどだ】
「―――」
「このッ――アバーッ!!」
そして、戦闘の様子もまた、異様であった。
銃声一つ無い。遺伝子汚染を受けて変容しきったこの元カノッサの能力者に銃口を向けた者は、
瞬時に頭部を爆裂させて死ぬからだ。正直、戦闘の体すら為していない有様であった。
「ヒ…ヒィイイイイイイッ!!」
【この戦闘は最後に恐怖に恐怖に負けた兵士が己の頭部に弾丸を撃ち込むことで終了となった。この戦いで唯一響いた銃声であった】
キィイイイイイ――
この敵に接近するたびに各人に耳鳴りが響くだろう。鼓膜を震わせるモノとは異なる質の耳鳴りが。
【※おそらく、この耳鳴りを最も強く感じることになるのは鈴虫だ】
キィイイイイイ――
(デス!?)
そして耳鳴りは敵を視認したならば一際頭に強く響いてくることだろう。
(唯一、銃を撃つことが出来た≠フは自殺した兵士!?)「あねさまッ!!」
【α-12の叫び。虚空の刃を展開するタェンティースへ向けられていた】
【判定(タェンティース)…鼻腔よりあるいは眼から出血。重度ならば脳へ。ダメージは敵に虚空の刃がどれほど接近したかに比例する】
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