1: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:54:21.66 ID:PRZBj2Ss0
注意事項
・武内Pもの
・武内Pもの
加蓮「凛ってさ、愛が重いよね」
凛「は?」
武内P(――その会話は、廊下の曲がり角の向こう側から聞こえてきました)
武内P(社内での移動中のことでした。忘れ物が無いかとふと気になり、立ち止まってバックの中身を確認していた時のことです)
武内P(姿こそ見えませんが、この声は渋谷さんと北条さんで間違いないでしょう)
武内P(盗み聞きしてはいけないと思いましたが、それ以上に会話の中身が気になってしまいました。立ち去ろうとする足が重いまま、二人の会話は続いてしまいます)
凛「何それ? 愛が重そうって言うならまだ百歩譲ってわかるけど、愛が重いって決めつけるのは何?」
加蓮「え? だって実際に重いじゃん」
凛「私が? 誰に?」
加蓮「CPのプロデューサーに」
武内P「……ッ!?」
渋谷凛
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北条加蓮
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2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:57:11.23 ID:PRZBj2Ss0
凛「……ごめん、ちょっと何言ってるかわかんない」
加蓮「へぇ、違ったんだ。てっきり凛はプロデューサー大好きっ娘で、他のアイドルへのよそ見なんて許せない娘だと思ってたのに」
凛「加蓮、怒るよ」
3: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:57:47.49 ID:PRZBj2Ss0
凛「いや、それは……プロデューサーならできるって信頼しているからで……」
加蓮「CPのプロデューサーも大変だろうなあ。構ってちゃんの構ってを一身に引き受けて。凛はまだ十五歳だから甘えん坊な部分があって当然だけど、もうちょっとソフトに甘えないと」
武内P(私としては、頼ってもらえるのでしたらいくらでも力になりたいと思うので、何も問題はないのですが)
4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:58:18.91 ID:PRZBj2Ss0
凛「プロデューサーと初めて出会った時の事、今でも鮮明に思い出せる。蒼い空をキャンパスに、桜の淡い赤が風に揺られて自由自在に彩ってた」
加蓮(あ。蒼ってきた)
凛「あの時のプロデューサーの瞳。夢見がちな情熱さと、不器用さがこもった眼で私を真っすぐに見てた。あの歳であんな眼ができるのは、きっと不器用だからだろうね」
5: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:58:56.86 ID:PRZBj2Ss0
凛「不器用で、一途な人だからね。大好きな私への想いを殺したまま傍でプロデュースしてたら、あまりにぎこちなくて妙な噂がたっちゃうでしょ。自覚する機会なら何度もあっただろうけど、その度に必死になって自分の気持ちをごまかして――かわいそうなプロデューサー」
加蓮「え、あ……うん」
武内P(……ホハッ、ヤハウェ)
6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:59:28.13 ID:PRZBj2Ss0
※ ※ ※
武内P「いったい、なぜ……渋谷さんはあのような思い違いを」
7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:00:06.13 ID:PRZBj2Ss0
武内P(ま、まあ確かに。先日も物憂げな表情で、遠くを眺めているのを見かけましたが……年不相応な色香が漂っていました)
藍子「から元気と、エッチな雰囲気が混ざりあってて、気にはなったんですけど尋ねにくくて……悪いことは起きていないようだから、数日ほど様子を見ちゃったんです」
未央「え、エッチって。清らかなあーちゃんの口から出していい言葉じゃないからね!」
8: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:00:38.89 ID:PRZBj2Ss0
未央「そ、そー考えちゃうと、無理にテンション上げなきゃやってらんなくてアッハッハッハ!」
藍子「CPのプロデューサーさんに限って、そんなこと無いと思いますけど……そうですね、抱き着いたりそういったことはもう止めた方が……あれ?」
武内P(……いえ、むしろ)
9: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:01:11.22 ID:PRZBj2Ss0
藍子「あ。もしかして最近から元気を出しているのと、大人な雰囲気を漂わせている理由は」
未央「いやね、うん。松といえば松だけど、やっぱり怖いじゃない? それにいつプロデューサーが限界を迎えるかわからないから、毎日怖くってから元気出してるの」
藍子「……で、エッチな雰囲気は」
10: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:01:45.60 ID:PRZBj2Ss0
※ ※ ※
武内P(まさか本田さんが、あのような事を考えていたとは……)
11: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:02:19.13 ID:PRZBj2Ss0
響子「CPのプロデューサーが卯月ちゃんを見る目。いつもは怖いのに、卯月ちゃんを見ている時だけはなんだかカワイイんですよ!」
卯月「え……? プロデューサーさんの目は普段からカワイイし……そ、それにカッコイイ時も」
響子「うわぁ。恋は盲目って、こういうことを言うんだ。怖カッコイイのはわからないでもないけど、カワイイはわからない」
12: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:03:34.12 ID:PRZBj2Ss0
卯月「……本当、ですか?」
響子「かもしれない、だよ。だから卯月ちゃん。念のため確認して、そんな愚劣な振る舞いをしようという考えを夢にも思わないように、根絶しなきゃっ」
卯月「で、でも。プロデューサーさんのプライベートに口出しする権利なんて、私にはありません」
13: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:04:29.76 ID:PRZBj2Ss0
※ ※ ※
武内P「なぜ、なぜこんなことに……?」
14: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:05:07.72 ID:PRZBj2Ss0
由里子「ホモであることを打ち明ければ、アイドルたちの眼も覚めるじぇ! CPのプロデューサーがノンケだというふざけた幻想をぶち壊せる!」
武内P「」
由里子「最初のうちは驚かれるかもしれないけど、大丈夫。みりあちゃんぐらいの歳でも、ユリユリ・ワールドを理解できる娘は珍しくないから」
15: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:05:40.35 ID:PRZBj2Ss0
卯月「その……こんなことを言ってもプロデューサーさんを困らせるだけだって、わかってるんです。でもお願いします! 聞いてください!」
武内P「……わかりました。どうぞ続けてください」
卯月「私は多分――多分、というあいまいな気持ちでこんなこと言ってすみません」
16: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:06:23.99 ID:PRZBj2Ss0
武内P(私は馬鹿か。こんな真剣に、勇気をもって想いを伝えてくれている少女の気持ちを、間違いに違いないと決めつけるなんて!)
武内P(彼女が大人になって、今の想いを持ち続けていなかったとしても――この瞬間は本物であることに違いが無い)
武内P「――わかり、ました」
17:まゆの3レスクッキング:@自分のせいで親友が酷い目にあっていると、精神的に揺さぶります[sage]
2019/06/01(土) 04:07:46.48 ID:PRZBj2Ss0
お・ま・け
18:まゆの3レスクッキング:A次にPさん自身も気づいていない本音を拾い上げ、まゆの言葉に説得力を持たせます[sage]
2019/06/01(土) 04:08:55.38 ID:PRZBj2Ss0
まゆ「やめますよ。プロデューサーさんたちがもう二度と、こんな悲しいマネをしないと約束さえしてくれたら」
まゆP「……言っておくがな。俺は、いや俺たちは独身だ! 彼女もいない! 咎められるようなことは何一つしていない!」
まゆ「……」
19:まゆの3レスクッキング:B最後に、まゆに手を出す正当性を用意して……うふふ[sage]
2019/06/01(土) 04:10:01.40 ID:PRZBj2Ss0
まゆ「考えてみてください。今のままプロデューサーさんが婚活に行ってしまったら、どうなるのかを」
まゆ「本当はまゆしかいないって気づいている以上、どうしたって相手は妥協することになります」
まゆ「そんな気持ちで選んで……まゆを守るために他の女性と結婚して……その女性を幸せにできますか? 幸せな家庭を築けますか?」
20: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:11:43.91 ID:PRZBj2Ss0
最後まで読んでいただきありがとうございました。
久しぶりにSSを書くのはいいが――別に、しまむーを普通に可愛く書いてしまっても構わんのだろう?
久しぶりにしまむーとちゃんみおを書けて楽しかったです
そして未央ちゃん。シンデレラガールおめでとうございます!
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