武内P「私の愛が重い?」
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16: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 04:06:23.99 ID:PRZBj2Ss0
武内P(私は馬鹿か。こんな真剣に、勇気をもって想いを伝えてくれている少女の気持ちを、間違いに違いないと決めつけるなんて!)

武内P(彼女が大人になって、今の想いを持ち続けていなかったとしても――この瞬間は本物であることに違いが無い)

武内P「――わかり、ました」

卯月「……え?」

武内P「その時が来るまで、私は待ちます。貴女が大人になって、自分の想いに確信を持てるその時まで、一人でいましょう」

卯月「い、いいんですか? だって、だって……子どものたわごとだって、流さないんですか?」

武内P「ええ」

武内P(たとえ将来、あの時の気持ちは間違いだったと言われても構いません。今この時の、彼女の笑顔を守れたのなら)

武内P「今にも泣きそうな島村さんの言葉を、たわごとと言って流すことなどできません」

卯月「ご、ごめんなさい。私のせいで」

武内P「謝らないでください。結婚についてまだ焦っていたわけではありませんし、そもそも婚活に行ったからといって、簡単に誰かと結ばれるわけでもないのですから」

卯月「……そんなこと、無いと思います」

武内P「島村さん?」

卯月「あ、いえ! 何でもないですから!」

武内P「は、はあ」

由里子「やっぱカズナリは最高だじぇ。初期の大人の余裕あふれる妖しい色香に、フロイドに掘られてからの哀れで愛らしい姿。クールとキュートの両方が備わり最強に見える」ペラペラ

由里子「ん、話は終わった?」

武内P「はい。私を助けようと案を持ってきていただいて、ありがとうございました。しかし嘘はつかず、距離もとらずに、彼女たちと向き合っていこうと思います」

由里子「わかったじぇ。それがCPのプロデューサーが選んだ道なら、どれだけ険しくてもアタシは応援するから」

武内P「大西さん……っ。ありがとうございます」

由里子「じゃあお邪魔なようだし、ユリユリは帰るから。バイバーイ」

武内P「はい、お疲れさまでした」

卯月「……」

武内P「島村さん? どうかしましたか」

卯月「……なんだか、由里子さんらしくないなって思って」

武内P「そうでしたか……?」





由里子(フッ……あんな光景を見せられて察せないほど、ユリユリは無粋じゃないじぇ)

由里子(カミングアウトして周りに認められるより、世間の目から隠れて背徳感を味わいたい。つまりはそういうこと!)

由里子(大西由里子はクールに去るじぇ!)





――何一つ理解するつもりがない大西であった(ナレーション:キートン山田)



〜おしまい〜


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