1: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:33:29.98 ID:TXSil8FD0
モバマスSSです。以下の要素が含まれます。
・地の文多め
・登場人物だいたい寮暮らし
・書き溜めたものを一気に投下していく形式です。
初めてのSS、スレ建てでつたない部分もあると思いますが、お付き合いください。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:34:36.22 ID:TXSil8FD0
飛鳥「ボクは一体何者なんだろうか?」
ボクが今乗っているのは一両編成の電車だ。動力はディーゼルエンジンで単線の田舎らしい路線。
3: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:36:55.68 ID:TXSil8FD0
けたたましい電子的な金属音がボクの耳に飛び込んでくる。目覚まし時計の頂上を叩いた。
今、良い処だったのに。
まぁいい。邪魔者は消えた。さて、ボクは再び夢の世界──、シン・セカイへ旅立つとするか。
4: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:38:42.66 ID:TXSil8FD0
このセカイは秩序立ってできている。
魔物や魔法といった類のものが存在していなければ、突如崩壊の危機に瀕したセカイを誓いのキスで救うなんていうストーリーもない。
だからボクは創作の中へ思いを馳せることで自分自身のココロをなだめさせてきた。
5: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:40:13.33 ID:TXSil8FD0
折角だからフレデリカのポーズをやってみよう。
えっと。左手は腰に当てて、右腋は締めて前腕を少し展開。
手は上ナナメ45度に折り曲げる。上半身を若干だけ倒して顔は覗き込むように。
表情は困り眉に舌を少しだけ出して……
6: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:42:50.25 ID:TXSil8FD0
【昼、繁華街】
色とりどり多種多様の商品が並んでいる、ショッピングモール。
特に今ボクがいるこの店は最先端のファッションが揃っていて、オシャレな若者たちがよく集う場所らしい。
7: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:43:45.69 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「ぼ……ぼんじゅ〜る☆」
奏「なんでここでボンジュールなのよ」
8: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:46:05.17 ID:TXSil8FD0
【夕方、カフェ】
入り口のドアに括りつけられた鈴が扉を開けることで揺れる。優しい音色が耳に届く。
薄い茶色主体のデザインとコーヒー豆の香りがボクのココロを癒してくれる。
9: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:47:20.41 ID:TXSil8FD0
1人は銀髪のツインテールに黒いスカートのゴスロリ。もう1人は黄色いエクステをつけて、チェーンがあしらわれた黒いゴスパンを身に纏っている。
蘭子と……ボクだ。
10: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:48:26.13 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「単刀直入に問おう……ボクの体の中に入っているのはキミなんだろう。フレデリカ。キミの演技は見事だけれど、オーラで理解るよ」
二宮飛鳥の姿をした者はボクの質問を俯きながら聞いて、微笑えんだ。
11: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:49:50.63 ID:TXSil8FD0
ボクが座席に戻ると蘭子のオーダーした紅茶が出されていた。
魅惑のボンボンショコラーテとかいう存在しないメニューを注文したフレデリカの元には冷や水しか出されていなかった。
12: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:51:00.71 ID:TXSil8FD0
【夜、フレデリカの部屋】
他人の部屋というモノは落ち着かない。
入れ替わりをバレないようにする為の配慮ということだけど……
13: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:51:53.05 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「……フレデリカ?」
飛鳥(フレデリカ)「えっ!? あっ……あ〜フレちゃん、知への探究心が止められないよー!」
14: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:53:21.58 ID:TXSil8FD0
【2日目朝、フレデリカの部屋】
差し込んできた朝日の眩しさで目が覚めた。今日は目覚まし時計要らずだったね。
昨日はなんだかんだでぐっすり眠れたから朝から頭が冴えわたっているよ。
15: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:55:13.56 ID:TXSil8FD0
【昼、レッスン場】
飛鳥(フレデリカ)「必殺・シンクロニシティ!」
16: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:56:27.98 ID:TXSil8FD0
志希「冗談だよ〜! シコージッケンってやーつ♪」
フレデリカ(飛鳥)「それにしても急なんじゃない?」
17: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:03:16.85 ID:TXSil8FD0
【夜、フレデリカの部屋】
フレデリカ(飛鳥)「早くベッドで眠りたい……」
18: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:04:39.61 ID:TXSil8FD0
飛鳥(フレデリカ)「アスカちゃん、今日はちゃんと用事があってきたよ。」
ボクとフレデリカが向かい合わせで対峙する。まるでハブとマングースの最終決戦のような、緊張感が部屋を包み込んだ。
19: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:05:25.61 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「……何か辛い事を抱えている、とか」
飛鳥(フレデリカ)「ん〜、どうしてそう思うの?」
20: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:07:42.37 ID:TXSil8FD0
【3日目朝、フレデリカの部屋】
今日も1日が始まる。
21: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:09:24.32 ID:TXSil8FD0
……自分で口に出した言葉が信じられなかった。天と地がひっくり返ってしまったような。
60Res/93.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20