11: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:49:50.63 ID:TXSil8FD0
ボクが座席に戻ると蘭子のオーダーした紅茶が出されていた。
魅惑のボンボンショコラーテとかいう存在しないメニューを注文したフレデリカの元には冷や水しか出されていなかった。
蘭子「枯渇した心の泉が潤ってゆく…(喉が渇いていたので紅茶おいしいです〜)」
飛鳥(フレデリカ)「クッ……! これが魅惑のボンボンショコラーテとでもいうのかっ……!」
あんなに悔しそうに冷や水を飲む人は初めて見た。
半分は自業自得とはいえ、訂正する隙がなかったのはボクが原因だし後でカフェオレでも頼んであげよう。
周子「飛鳥ちゃん最近レッスン頑張ってるよねー。ライブ近いん?」
飛鳥(フレデリカ)「そうだよ。次の週末にステージがあるんだ。観に来てくれると……その、嬉しい」
蘭子「我は元より我が同胞の声を聴きに舞い降りる……(私は元から行くつもりだよ!)」
美嘉「ライブいいじゃん! みんなで観にいこうよ★」
奏「良いんじゃないかしら。みんなはどう?」
志希「あたしいくよ。なんかイイ匂いしそー」
周子「いや匂いは関係ないでしょ。私もいくけど」
美嘉「フレちゃんはどうする?」
フレデリカ(飛鳥)「じゃあ……アタシもいこっかな」
奏「決まりね。みんなでいきましょ」
二宮飛鳥を操るフレデリカがこっちに向かってウィンクしてくる。ナイスアシスト!とかいう声をかけて欲しそうだ。
確かに良いアシストだったと言いたい気持ちはある。
みんながライブに来てくれる。成功するかはわからないけど、もし喜んでくれたならそれはきっととても幸せなことだ。
ああ、でもこれは夢だった。現実世界に戻ったらこの約束も無かったことになる。少し惜しいな。
60Res/93.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20