18: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:04:39.61 ID:TXSil8FD0
飛鳥(フレデリカ)「アスカちゃん、今日はちゃんと用事があってきたよ。」
ボクとフレデリカが向かい合わせで対峙する。まるでハブとマングースの最終決戦のような、緊張感が部屋を包み込んだ。
飛鳥(フレデリカ)「ヤマもオチもイミもない話なんだけど、聞いてくれる?」
フレデリカ(飛鳥)「もちろん、だとも」
間が持たなくてボクは唾液を飲み込んだけども、一切の味が感じられなかった。
飛鳥(フレデリカ)「実はね……」
シリアスなフレデリカは息を漏らすように話し始めた。
飛鳥(フレデリカ)「カメレオンが風景に合わせて色を変えているってウソなんだって〜! 知ってた? 温度とか光の強弱とかで色が変わってるらしいよー」
フレデリカ(飛鳥)「……へっ?」
飛鳥(フレデリカ)「しかもカメレオン自らが色を選んでるんじゃなくて皮膚が勝手に反応しちゃうんだって〜、すごいよねー! フレちゃんもビックリだよ!」
フレデリカ(飛鳥)「ちょ、ちょっと待ってくれ。用事というのはそれだけかい?」
飛鳥(フレデリカ)「それだけだよ?」
フレデリカ(飛鳥)「シリアスな話の前のワンクッションとかでもなく?」
飛鳥(フレデリカ)「とかでもなく!」
フレデリカ(飛鳥)「あの緊張感は一体なんだったんだ……! もっとこう……あるだろう色々!」
飛鳥(フレデリカ)「えー、なんのこと?」
昨日、フレデリカの部屋から苦しそうに出て行く二宮飛鳥を見た、という志希の言葉を頭の中で繰り返す。
今、目の前にいる彼女はにこやかだ。
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