1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/26(火) 08:14:50.32 ID:SjBa6GBgO
初投稿です。
設定との矛盾等あるかもしれません。
ご了承下さい。
特にヤマもオチもありません
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/26(火) 08:16:33.15 ID:SjBa6GBgO
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3:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:18:22.13 ID:SjBa6GBgO
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4:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:23:54.00 ID:SjBa6GBgO
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5:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 08:32:22.29 ID:DnkyInPRo
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; ( _ , ● .; ちょっと何言ってるか分からないです
6:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 08:38:48.50 ID:K7xR42730
行数を削ったりブラウザを変えると普通に書き込めるかもしれない
7:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:47:29.61 ID:SjBa6GBgO
試してみます。ダメそうだったら立て直します
8:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:48:13.43 ID:SjBa6GBgO
***
わたしが、尊敬する人。
先日受けた雑誌のインタビューで、記者からその質問を受けたとき、頭が真っ白になってしまい答えることができなかった。咄嗟に出たのは「織田信長」だったが、わたしは別に織田信長を尊敬はしていない。ただ、前日にたまたま授業で歴史に少しだけ触れたから頭に浮かんだだけだ。
9:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:49:11.93 ID:SjBa6GBgO
「そう、でしたか。ありすちゃんは…とてもお仕事熱心ですね。その熱意は、ぜひ見習いたいと思います。」
そう言って、鷺沢さんは静かに微笑んだ。あぁ、この人は全てお見通しなのかもしれない。すべて分かったうえで、わたしの矛盾を突かずにいてくれる。こういうところが、大人ということなのかも。
けど、わたしは大人じゃないから、鷺沢さんの瞳の奥を知りたくなってしまう。
10:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:49:44.02 ID:SjBa6GBgO
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11:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:50:54.92 ID:SjBa6GBgO
「それは…」
あのとき、アイドルとして求められる 橘ありす は、誰の名前を挙げれば良かったのか。わたしはその答えばかり探していた。でなければ、インターネットに答えを求めるような愚かなことはしない。私だって分かっている。他人が尊敬していることが、自分も尊敬すべき理由にならないことくらい…けれど、そうしなければ…自分の素直な気持ちを言葉にすることは、アイドル 橘ありす にはそぐわないように思えてならなかった。けれど、ここで、この人になら…
「わたしも…プロデューサーさんを尊敬しています」
12:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:51:28.99 ID:SjBa6GBgO
♪〜♪〜♪
「あっ…」
鷺沢さんのポケットから電子音がなった。どうやら誰かから連絡が来たらしい。
13:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:52:12.43 ID:SjBa6GBgO
***
明くる日、午前のレッスンを終えて事務所でひと休みしていると、明朗な「おはよー!」という声とともに誰かが入ってきた。この声は…
14:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:52:51.87 ID:SjBa6GBgO
そうだ、この人に、昨日の話をしてみようか…
わたしは彼女の燃えるような赤い瞳をじっと見た。
「お、なな、なんだ?どうした、急に見つめて。」
15:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:53:22.07 ID:SjBa6GBgO
素敵な気持ち…そうか、この気持ちは"素敵"だったんだ。だとしたら。
「神谷さんは…」
「奈緒でいいよ」
16:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:54:03.10 ID:SjBa6GBgO
「けど?」
ここでわたしは、奈緒さんの顔がみるみる赤くなっていくのを見て、次に出てくる人物がすぐに分かった。あぁ、やっぱりこの人はーー
「けど、そこに最初に気付いてくれたのは、やっぱり…プロデューサーさん、なんだよな。こんなわたしを、アイドルとしてステージに押し上げた。こんな私の魅力っていうのかな…そこに気付いてくれたんだ。すごい人だよ…本当にさ」
17:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:54:47.42 ID:SjBa6GBgO
彼女の笑顔につられて、わたしもつい頬が緩む。
素敵な人だな、純粋にそう思った。
「奈緒〜いる〜?」
「打ち合わせ、上の部屋でやるって。」
18:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:55:45.32 ID:SjBa6GBgO
***
また別の日。わたしがタブレットで調べものをしていると、事務所に誰かが入ってきた。
「お疲れさまです…あら」
19:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:56:38.47 ID:SjBa6GBgO
この人に、あの話をしようか…一瞬頭によぎったけれど、すぐに頭から追い出した。なぜかはわからないけれど、彼女の言葉を聞くのが怖い…そう感じた。しかし、
「なにか、ききたいことがある?」
そう言って彼女はわたしの瞳を見つめた。綺麗な顔だと思った。それに、この瞳…左右の色が少し違う、いわゆるオッドアイ。これだけでも、彼女が他とは違う存在なのだと感じさせられてしまう。
20:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:57:10.15 ID:SjBa6GBgO
「特別扱い…しない」
「えぇ。私は、アイドルをやる前はモデルをしていたし、アイドルになってからも色々なお仕事をさせて頂いているから、沢山の人と出会うことができるのだけど、ほとんどの人はモデルやアイドルとしての高垣楓に会っている…。そう、みなさんが私を特別な存在として扱ってくれるの。それは、確かにとても嬉しいことなのだけれど…けど私は、いやだからこそ、アイドルである前にひとりの人間として、ひとりのなんでもない高垣楓として扱ってくれる人を特別に感じてしまう。これって、とても贅沢を言っているかしら。」
そう言って、楓さんは ふふっ と笑った。
21:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:57:47.61 ID:SjBa6GBgO
「それは…」
「だから、聞いたのかなって」
「…はい。わたしは、プロデューサーのことを…その…尊敬しています。それに、特別だと思っていて、大切に思っていて…それで…」
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