18:名無しNIPPER
2017/09/26(火) 08:55:45.32 ID:SjBa6GBgO
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また別の日。わたしがタブレットで調べものをしていると、事務所に誰かが入ってきた。
「お疲れさまです…あら」
「おはようございます、楓さん」
「おはよう、ありすちゃん」
楓さんだった。わたしはまだ、この人と同じ事務所で、同じアイドルとして彼女と言葉を交わしていることが信じられない。彼女はわたしがアイドルになる前からトップアイドルで、事務所のなかでもいわゆる"ひと味違う"存在だ。そんな人にこうして名前を呼ばれる…それだけでまだ少し緊張してしまう。
「タブレットで、なにか調べものですか?」
「はい。学校の宿題で分からないところがあったので…」
「タブレットを使うのは、タブー…んー。いまいちですね…ふふ」
「あ、はぁ…」
この人のこういうところには、まだうまく反応できないけれど。
「楓さんは…」
「私は、ちょっと時間ができたので、気紛れに。」
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