144:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:00:42.08 ID:L6BVEgLS0
思ってもみなかった香川からの素敵な提案に、しかし満は首を縦に
振る事が出来なかった。
見ず知らずの自分に、そうする義理がないにも拘わらず、まるで
145:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:01:13.61 ID:L6BVEgLS0
〜清明院大学 食堂〜
「あっ、香川先生だ!せんせーい!こっち向いて〜」
「やぁ。今日も元気だね。吉田さん」
146:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:01:52.18 ID:L6BVEgLS0
「いや〜。香川先生って凄いんですね〜」
「生徒さん達、みんな先生のことすっごく慕ってるじゃないですか」
「いえいえ、私はそんなに大したことをしていませんよ」
147:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:02:21.73 ID:L6BVEgLS0
「ですが、家内や息子はどうにも辛いのが苦手らしく...」
「私は家で常に一人だけレトルトパウチのカレーなんですよ...」
「え?先生奥さんとお子さんがいるんですか?」
148:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:02:54.63 ID:L6BVEgLS0
「ああ、待ってください。佐野君、一つだけお願いがあるんです」
「はい?なんでしょうか?」
自分に背を向けた満に、香川は声をかけた。
149:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:03:27.75 ID:L6BVEgLS0
「胡散臭い人なんですけど...捨てるに捨てられなくて...」
その瞬間、香川の顔から穏やかさが消えた。
「その胡散臭い人、というのは...神崎士郎と名乗りませんでしたか?」
150:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:04:08.10 ID:L6BVEgLS0
〜清明院大学大学院 401研究室〜
大学の食堂から研究室に引き返した満を待ち受けていたのは、ただ者
151:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:04:39.46 ID:L6BVEgLS0
「佐野満です。三日前は本当にありがとうございました」
「あの時助けて頂けなければ、俺死んでました」
「お二人には感謝してます」
152:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:05:06.89 ID:L6BVEgLS0
一言多すぎる所か、その一言で今更ではあるが、東條がライダーとして
既に他のライダーを殺していたことに満は気が付かされた。
「ふぅ...お見苦しいところを見せてしまいましたね」
153:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:05:36.83 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。幾つか答えて欲しい事があります。いいですか?」
「は、はいっ!答えます」
「では、一つ目の質問です。佐野君は何のために戦っているんですか?」
154:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:06:17.93 ID:L6BVEgLS0
(もし、俺が...浅倉威と1対1で対峙したら...)
足りない頭で満は必死に考えた。
今は亡き須藤から連続殺人犯がライダーとしてこの戦いに参加している事を
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