154:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:06:17.93 ID:L6BVEgLS0
(もし、俺が...浅倉威と1対1で対峙したら...)
足りない頭で満は必死に考えた。
今は亡き須藤から連続殺人犯がライダーとしてこの戦いに参加している事を
聞かされた時の事を思い出す。
ただ自分の我欲の為に多くの人を殺害した奴は、まさに香川の言う
多数を殺す事が出来る個の存在と言えるだろう。
自分はこの戦いを生き残るために戦うと言った。
人殺しは正当化できない。例えどんな理由があったとしても、人が
人を手にかけた時から、その人は後戻りできなくなる罪を背負うことに
なってしまう。
だが、浅倉を野放しにしてしまえば犠牲者の数は増え続ける。
(どう答えりゃ良いんだよ...)
こんな時、城戸真司であればきっと、それでも自分を貫き通すだろう。
誰彼構わず救おうとして、その為に戦うんだ。と...
自分には真司のような確固たる信念がないことがこれほど恨めしかった
ことはないと満は唇をかみしめた。
「俺は...その個を止められる力を持っているのが俺しか居なかったら」
「俺は、多分戦いに行くと思います」
「だけど!」
「だけど?なんですか?」
「俺は、弱いから殺されてしまうかも知れません...」
「死にたくないけど、先生の言う個がどれだけ悪い存在でも...」
「生き残りたいという想いが強い方が生き残るのではないんでしょうか」
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