155:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:07:05.21 ID:L6BVEgLS0
詭弁だ。
聞こえの良い事を言っているように見えるが、その本質はただの
他力本願でしかない。満は自分の背後にいる人間の生きたいという想いを
156:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:07:37.12 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。君は多数を救うための少数の犠牲を許容できますか?」
「私は、いや私達は...ミラーワールドを閉じる為、戦っているんです」
遂に香川の口から、彼等が戦うための理由が明かされた。
157:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:08:07.58 ID:L6BVEgLS0
「ミラーワールドとこの世界をつなぐ、いわば中間的な存在...」
「本来なら交わることのない二つの世界を行き来する人間がいるんです」
「一人は神崎士郎。そして、もう一人は彼の妹、神崎優衣」
158:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:08:51.13 ID:L6BVEgLS0
「ライダーバトルが始まる数年前、ある実験がなされました」
「昔ここは江島実験室と呼ばれ、神崎君はここに在籍していました」
「彼はここでライダーバトルの礎となる研究に取り組んでいました」
159:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:09:34.16 ID:L6BVEgLS0
「これを...先生が一人で作ったんですか?」
「正確には、東條君のデッキも参考にしました」
「僕も最初は驚いたけどね。でも、これで分かったでしょ?」
160:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:10:00.72 ID:L6BVEgLS0
こういう奴は自分とその理想の乖離に気が付いた途端に、掌を返して
相手を裏切る奴だと、満は昔付き合っていた面倒くさい彼女の事を
思い出していた。
161:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:10:46.26 ID:L6BVEgLS0
「香川先生。俺、先生とは真逆の信念の人を知っています」
「ほう、それは興味深いですね。聞かせてください」
「はい。その人は一回会ったきりなんですけど、不思議な人でした」
162:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:11:35.41 ID:L6BVEgLS0
「先生...俺は、コイツの事信じても良いんじゃないかって思います」
「ほう、意外ですね?君がそんな事を言うなんて」
沈黙を破った仲村は、先程の剣呑な視線ではなく、まるで初めて
163:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:12:27.41 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。色々考えましたが、私達は貴方を迎え入れます」
「本当ですか!」
満の想像以上の早さで香川教授は答えを出した。
164:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:13:08.82 ID:L6BVEgLS0
「あれぇ〜?どうしたんですか東條せんぱーい」
「気にする事はありませんよ。彼は優秀ですが、シャイなんです」
「時々一人になって落ち着きたいと言っていましたから」
165:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:13:40.86 ID:L6BVEgLS0
「では、報酬の話に移りましょうか」
「報酬?」
「ええ。ミラーモンスター一体を倒すごとに一万円でどうでしょうか?」
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