158:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:08:51.13 ID:L6BVEgLS0
「ライダーバトルが始まる数年前、ある実験がなされました」
「昔ここは江島実験室と呼ばれ、神崎君はここに在籍していました」
「彼はここでライダーバトルの礎となる研究に取り組んでいました」
「ミラーモンスターやそれをコントロールする手段...」
「カードデッキのシステムを開発し、彼は全てを実用化させました」
「そして、最後にライダーのシステムの実用化の実験が行われたとき」
「ある事件が起きたのです」
「ミラーワールドからモンスターがこの世界に飛び出してしまったのです」
「モンスターは手当たり次第に人を襲い、多くの人が死にました」
「仲村君はその時の江島研究室の唯一の生き残りです」
「アイツのせいで、俺は仲間を失ったんだ」
「アイツさえ...アイツさえいなければこんなことにはならなかった」
「皆が死んだのに...なんでアイツはまだ生きているんだ...」
仲村が悔しさを滲ませながら、香川の言葉の後を継いだ。
「なんで香川先生がこんなことを知ってるか不思議に思うだろ?」
「そうだよな。でも、この人は天才なんだよ」
「一度見たものを完全に記憶してしまう大天才なんだ」
「江島研究室がアイツのせいでなくなる前、先生は奴の資料を見た」
「何から何までを全部記憶した先生は、ライダーシステムを作った」
「アイツとは異なる、アイツに対抗するためのもう一つのシステム...」
「ライダーとは異なるもう一つの存在、オルタナティブだ」
「オルタナティブ?」
「そうだ。これを見ろ」
仲村は涙に濡れた手にカードデッキとよく似た黒いデッキを取りだした。
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