159:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:09:34.16 ID:L6BVEgLS0
「これを...先生が一人で作ったんですか?」
「正確には、東條君のデッキも参考にしました」
「僕も最初は驚いたけどね。でも、これで分かったでしょ?」
「本当なら首を突っ込まなくても良い事に先生は首を突っ込んだ」
「神崎士郎と無関係の筈なのに、それでも先生は危険を冒したんだ」
「君にその理由が分かる?」
「正義感、ですか?」
「そう。先生は英雄なんだ」
「他のライダーとは違う明確な意思を持ってこの戦いに臨んでいるんだ」
「我欲のために他人を蹴落とそうとするライダーが襲ってくる中」
「先生は戦いを止めたいという信念の元で戦っているんだ」
「誰かの命を平然と奪うような奴に先生の命を奪われてたまるか...」
「君もそう思うだろう?」
コイツ、かなり危ない方向にいるイタイ奴だ。と満は率直に思った。
まるで邪教の神を狂信する狂った宗教マニアのような、信仰の為なら
なにをしても許されるという狂気すら感じられる。
確かに香川の主張も分からなくはない。
多数の為の少数の犠牲を必要な犠牲と割り切れば、ある程度の良識や
正義感を持っている奴なら、迷いながらも最後まで戦えるだろう。
だが、この東條悟という男には確たる信念が何もない様に見える。
ただその理想が綺麗だったから憧れた。そして運の悪い事に、自分を
高く買ってくれた香川の優しさを絶対視、いや神格化してしまっている。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20