160:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:10:00.72 ID:L6BVEgLS0
こういう奴は自分とその理想の乖離に気が付いた途端に、掌を返して
相手を裏切る奴だと、満は昔付き合っていた面倒くさい彼女の事を
思い出していた。
勝手に自分の理想を押しつけるが、そのくせ自分の本音を打ち明ける
ことは絶対にないという、そんな匂いを敏感に満はかぎ取った。
情緒不安定な浅倉予備軍、本性が獣な奴とはお近づきにはなりたくない。
コイツとはなるべく二人きりにならないようにしようと満はそう心に
固く誓ったのだった。
満面の笑みを浮かべるサイコ野郎は香川先生がいかに凄いのかを誰も
聞いていないのにべらべらとその後、仲村が切れて話を遮るまでの間、
ずっとしゃべり続けていた。
(城戸さんってやっぱり凄い人だったんだなぁ)
しかし、今更元の鞘には戻れないだろう。
真司の信念と相通じる信念はあるものの、ライダーの犠牲を許容できる
その精神性の違いから、この人達と真司は限りなく相容れないだろうと
満は推測した。
その上で満は、ある決心をつけたのだった。
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