148:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:02:54.63 ID:L6BVEgLS0
「ああ、待ってください。佐野君、一つだけお願いがあるんです」
「はい?なんでしょうか?」
自分に背を向けた満に、香川は声をかけた。
149:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:03:27.75 ID:L6BVEgLS0
「胡散臭い人なんですけど...捨てるに捨てられなくて...」
その瞬間、香川の顔から穏やかさが消えた。
「その胡散臭い人、というのは...神崎士郎と名乗りませんでしたか?」
150:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:04:08.10 ID:L6BVEgLS0
〜清明院大学大学院 401研究室〜
大学の食堂から研究室に引き返した満を待ち受けていたのは、ただ者
151:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:04:39.46 ID:L6BVEgLS0
「佐野満です。三日前は本当にありがとうございました」
「あの時助けて頂けなければ、俺死んでました」
「お二人には感謝してます」
152:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:05:06.89 ID:L6BVEgLS0
一言多すぎる所か、その一言で今更ではあるが、東條がライダーとして
既に他のライダーを殺していたことに満は気が付かされた。
「ふぅ...お見苦しいところを見せてしまいましたね」
153:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:05:36.83 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。幾つか答えて欲しい事があります。いいですか?」
「は、はいっ!答えます」
「では、一つ目の質問です。佐野君は何のために戦っているんですか?」
154:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:06:17.93 ID:L6BVEgLS0
(もし、俺が...浅倉威と1対1で対峙したら...)
足りない頭で満は必死に考えた。
今は亡き須藤から連続殺人犯がライダーとしてこの戦いに参加している事を
155:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:07:05.21 ID:L6BVEgLS0
詭弁だ。
聞こえの良い事を言っているように見えるが、その本質はただの
他力本願でしかない。満は自分の背後にいる人間の生きたいという想いを
156:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:07:37.12 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。君は多数を救うための少数の犠牲を許容できますか?」
「私は、いや私達は...ミラーワールドを閉じる為、戦っているんです」
遂に香川の口から、彼等が戦うための理由が明かされた。
157:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:08:07.58 ID:L6BVEgLS0
「ミラーワールドとこの世界をつなぐ、いわば中間的な存在...」
「本来なら交わることのない二つの世界を行き来する人間がいるんです」
「一人は神崎士郎。そして、もう一人は彼の妹、神崎優衣」
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