149:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:03:27.75 ID:L6BVEgLS0
「胡散臭い人なんですけど...捨てるに捨てられなくて...」
その瞬間、香川の顔から穏やかさが消えた。
「その胡散臭い人、というのは...神崎士郎と名乗りませんでしたか?」
「ど、どうして...香川さんがあの男の名前を...」
愕然とした満は、自分の手元にデッキがない事に今更気が付いた。
そして、耳元から聞こえるあの金属音。
なんてことだ、助けて貰ったと今まで思っていた人間もライダーなのか?
「佐野君。どうやら私はこのまま君を帰すわけにはいかなくなりましたよ」
「どうです?ここは一つ、腹を割ってとことん話し合いませんか?」
理知的な瞳の中に渦巻くある種の狂気にも近いその感情に、満は
黙って頷く事しか出来なかった...
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