150:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:04:08.10 ID:L6BVEgLS0
〜清明院大学大学院 401研究室〜
大学の食堂から研究室に引き返した満を待ち受けていたのは、ただ者
ではない異様な雰囲気を纏った二人の学生だった。
「先生、お疲れ様です。そこにいるのが例のライダーですか?」
「ええ。そうですよ仲村君。彼が東條君が助けたライダーです」
「....」
どうやら香川に話しかけた学生、どこか喧嘩腰で、触れれば切れる
ナイフのような鋭い目つきをしているのが仲村で、その仲村の後ろで
沈黙を守り、虎のような視線で自分を見つめているのが東條という学生だろう。
満を自分のラボに連れてきた香川は、それなりに値の張りそうな革張りの
椅子に腰掛け、その両脇に東條と仲村を控えさせた。
「あの、香川先生...そこの二人の人は一体誰なんですか?」
「ああ、この二人は私の教え子です」
満の質問に答えた香川は、仲村と東條に自己紹介を促した。
「仲村創だ。香川先生の下で大学院生をしている。よろしく」
「東條悟です。仲村君と同じく先生の教え子です。よろしく」
素っ気ない自己紹介は信用のなさの表れとよく言う。
いや、信用がない奴だと思われているだけならまだ良い。
問題はこの三人がやろうと思えばいつでも楽に自分の命を容易く
奪えるほどの手練れだという事が問題なのだ。
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