139:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 10:58:11.89 ID:L6BVEgLS0
「ダメじゃないか。デスト。頭を貫いたら遊べなくなっちゃうだろ?」
不満げに喉を鳴らすデストワイルダーを頭を撫でて慰めたタイガは
ピクリとも動かなくなったガイのデッキから残りのカードを全て
140:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 10:58:40.69 ID:L6BVEgLS0
「がおおおおおおおおおお!!!」
猛虎の咆哮と犀の突進がぶつかり合う。
かつて相対した蟹の契約獣なんかとは比較にならないほどの剛力で
141:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 10:59:06.68 ID:L6BVEgLS0
第十一話 the alternative
清明院大学大学院 401研究室
「う、うーん...」
142:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 10:59:46.46 ID:L6BVEgLS0
その男は、一言で言うならば理知的だった。
全身から立ち上るカリスマが、目に見える自信という形で見える人間。
それが目の前の男、香川英行に対して満が抱いた第一印象だった。
143:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:00:14.02 ID:L6BVEgLS0
(ま、まずい。デッキがない!)
デッキがなければミラーモンスターやライダーとも戦えないし、財布の
中には、自分にとって決して無視できない財産を引き出せるカードだって
144:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:00:42.08 ID:L6BVEgLS0
思ってもみなかった香川からの素敵な提案に、しかし満は首を縦に
振る事が出来なかった。
見ず知らずの自分に、そうする義理がないにも拘わらず、まるで
145:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:01:13.61 ID:L6BVEgLS0
〜清明院大学 食堂〜
「あっ、香川先生だ!せんせーい!こっち向いて〜」
「やぁ。今日も元気だね。吉田さん」
146:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:01:52.18 ID:L6BVEgLS0
「いや〜。香川先生って凄いんですね〜」
「生徒さん達、みんな先生のことすっごく慕ってるじゃないですか」
「いえいえ、私はそんなに大したことをしていませんよ」
147:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:02:21.73 ID:L6BVEgLS0
「ですが、家内や息子はどうにも辛いのが苦手らしく...」
「私は家で常に一人だけレトルトパウチのカレーなんですよ...」
「え?先生奥さんとお子さんがいるんですか?」
148:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:02:54.63 ID:L6BVEgLS0
「ああ、待ってください。佐野君、一つだけお願いがあるんです」
「はい?なんでしょうか?」
自分に背を向けた満に、香川は声をかけた。
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