140:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 10:58:40.69 ID:L6BVEgLS0
「がおおおおおおおおおお!!!」
猛虎の咆哮と犀の突進がぶつかり合う。
かつて相対した蟹の契約獣なんかとは比較にならないほどの剛力で
メタルゲラスは押さえ込まれてしまった。
首筋を噛まれ、腹部を貫かれた忠臣は恨めしげな視線でタイガを
睨み付け、断末魔の叫びを上げ続けていた。
「よかったね。デストワイルダー。お前に友達が出来るよ」
未だに寝取られた女のような女々しい悲鳴を上げ続けるメタルゲラスを
にこやかに見つめたタイガは、自分の相棒と遊んでくれそうな目の前の
元気の良いミラーモンスターを仲間に加える事を決めた。
カードデッキから取り出した一枚のカードがメタルゲラスを吸い込む。
プライドや主への想い、そして自慢の一本角を粉々に打ち砕かれた
メタルゲラスは一瞬のうちに、契約のカードの中に吸収されてしまった。
「先生、喜んでくれるかなぁ?」
英雄の卵である自分を導いてくれる恩師の笑顔を思い浮かべながら、
仮面ライダータイガは意気揚々と充分な戦果をひっさげて、鏡の中の
世界から引き上げていったのだった。
仮面ライダーガイ/芝浦淳、死亡 残り10人。
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