156:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:07:37.12 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。君は多数を救うための少数の犠牲を許容できますか?」
「私は、いや私達は...ミラーワールドを閉じる為、戦っているんです」
遂に香川の口から、彼等が戦うための理由が明かされた。
満はまるで金縛りにあったかのように身体を硬くして、香川の言葉に
耳を傾け続けていた。
「ミラーワールドを閉じる方法を私は知っています」
「今の君には明かせませんが、それが成されれば全てはゼロになる」
「ミラーワールドは閉じ、ライダーバトルという殺し合いもなくなる」
「教えてください。その、ミラーワールドを閉じる方法を...」
「今の俺に教えられないってことは、結局、綺麗事じゃ済まないんでしょ」
「誰かを殺すんでしょ?ねぇ、そうなんでしょ?」
「お前!いい加減に...」
あまりのしつこさに耐えきれなくなった仲村が、満を研究室から
放り出そうと立ち上がった。
「仲村君!良いんです。早いか遅いかの違いですから...」
その行為を一喝して止めた香川は観念したように、教える筈のなかった
方法を満に語った。
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