163:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:12:27.41 ID:L6BVEgLS0
「佐野君。色々考えましたが、私達は貴方を迎え入れます」
「本当ですか!」
満の想像以上の早さで香川教授は答えを出した。
「ですが、当分は仮採用期間ということで様子を見たいと思います」
「そうですね...一ヶ月の期間でどうでしょうか?」
「一ヶ月間、私達の傍で私達の行動を見れば充分ですよね?」
「え、ええ。勿論です」
「いや〜、鋭い!あえて警告をすることで相手の気先を制する! 」
「感動しちゃうな〜。まさに先生はライダーの救世主ですよ! 」
「....」
「仲村君。堪えて。ここで怒ったら...あとは分かるでしょ?」
調子に乗って香川にゴマをする満を目の当たりにした仲村は、先程の
自分の発言がいかに迂闊で浅慮なものだったのかを自覚し、早速後悔し始めた。
珍しくもないが、仲村の短慮による失敗を見てきた東條は珍しく
仲間に当てこすりをぶつける事なく、本心から仲村を気遣った。
「...ああ、お前の言葉に耳を傾けたくはないが、そうだな」
目の前に居る奴はそういう奴だから、キレたら負けだよ。
暗にそう言った東條は、そのまま部屋から黙って出て行った。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20