佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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164:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:13:08.82 ID:L6BVEgLS0
「あれぇ〜?どうしたんですか東條せんぱーい」

「気にする事はありませんよ。彼は優秀ですが、シャイなんです」

「時々一人になって落ち着きたいと言っていましたから」

「そうなんですか〜。へぇ〜」

 先程の真剣な態度を180度かえた満を正視に耐えないと思った仲村も

ミラーモンスターを狩ってくるという最もらしい言い分をつけて、東條の

後を追うように研究室から出て行った。

「流石です先輩方!日常にあっても常に心は戦いの中」

「なんか俺、一人だけ場違いっぽく思えてきちゃいましたよ」

 佐野の褒めちぎりに若干のウザさを感じ始めてきた香川は、ここで

一つの保険をかけておく事にした。

「佐野君。これからの一ヶ月間は私達となるべく行動を共にし」

「ライダーとの交戦は、相手が本気で襲いかかるまで控えてください」

「今は、ミラーワールドの内部を探索したいんです」

「そうですよね。大丈夫です!」

 自分と仲村と東條の三人で見張っていれば、仮に目の前の男が変な気を

起こして、相手側に...特に神崎士郎に自分達の目的や情報を明かす事は

ないだろう。仮にそうだとしたら東條と仲村が黙っていない。
 
 しかし、往々にしてバカは想像の斜め上を行くとんでもないことを

しでかしてしまう。佐野満という男はそう言った類だ。

 では、バカの行動をできるだけ規制するにはどうすれば良いのか?

 答えは簡単だ。金で釣れば良い。 



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