白雪千夜「私の魔法使い」
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58:15/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:32:19.18 ID:ldlfMP+C0
「深く考えなくていいよ。ユニットデビューの時もありのままでいいって言ったろ? 千夜がしたいようにしてるだけで、みんなにとってのアイドル白雪千夜像も出来上がっていくだけなんだから」

「……お前が私やお嬢さまを好きなようにさせているのは、そういう狙いがあってのことなのですか?」

「自分に嘘をつかせながらアイドルさせるのは、嫌なんだ。本人の個性を尊重したいから」
以下略 AAS



59: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:33:15.81 ID:ldlfMP+C0
15.5/27



 アイドルになる時、あいつに渡された携帯電話は事務所から支給されたものではなかった。
以下略 AAS



60: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:34:00.28 ID:ldlfMP+C0
16/27



 アニバーサリーイベントの開催初日。快晴で残暑も厳しい中、会場では人の波が絶えず揺らめくほどの盛り上がりを見せていた。
以下略 AAS



61:16/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:35:07.55 ID:ldlfMP+C0
「……1000円になります。他に何か欲しいものは」

 声量を抑えながら、しかし押し売りは再開される。

「増えた!? でも500円でそう呼んでくれるな、ら次から払ってみようかなあ」
以下略 AAS



62:16/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:36:13.27 ID:ldlfMP+C0

 アニバーサリーイベントのメインを飾る舞台を、プロデューサーは観客席から全容を眺めることにした。

 なにせ9人がステージに上がるのだ。事務所の方針でユニットは多くとも5人で結成されるため、こんな機会はなかなかこない。自分が手掛けた企画でもないので、1人のファンとして楽しめる数少ないチャンスでもある。

以下略 AAS



63:16/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:37:51.48 ID:ldlfMP+C0

 メインステージも大盛況となり、大きな余韻を残しながらアニバーサリーイベントは幕を閉じた。

 軽く挨拶回りをし――アイドルを引き継いでもらっている同僚には何度も頭を下げつつ――今は選抜メンバーの販売ブースのあった付近でベンチに座っている。

以下略 AAS



64: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:39:11.60 ID:ldlfMP+C0
16.5/27


「どんな話をしてるんだろうね、魔法使いさんたち」

以下略 AAS



65: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:39:57.78 ID:ldlfMP+C0
17/27




以下略 AAS



66:17/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:41:03.79 ID:ldlfMP+C0
「大変、よいことと、存じます?」

「ふっ、この程度の演技でも騙せるものなのか。勉強になりました」

「あっこら、俺を使って演技力を試すなよ!」
以下略 AAS



67: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:42:06.52 ID:ldlfMP+C0
18/27




以下略 AAS



68:18/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:43:14.98 ID:ldlfMP+C0
「うん、だけどいつもちとせと一緒とは限らない。僕ちゃんとしてじゃない時のアイドル白雪――いった、ごめん! 口が滑った!?」

 うっかり禁句を言ってしまい、ぐりぐりと胸元を押し潰される。ちょうど懐中時計がしまってあったところを押されたため威力は絶大だった。千夜も手に違和感を覚えたようだ。

「そう呼んでいいのはお嬢さまだけとあれほど……。それより、何を隠し持ってるんですか」
以下略 AAS



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