白雪千夜「私の魔法使い」
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48: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:22:03.75 ID:ldlfMP+C0
「それが私にも、気が付いたら灯ってた。この温かな炎にあの子と、あなたと……少しでも長く焦がれていたい。今が楽しければいいってずっと思ってたのに、未来もそうだといいなって、最近思うんだ」

 恥ずかしい話だけどね、とちとせは付け加える。彼女が見通し始めた未来は、そう遠くないところまでしか見ることが叶わないのだろう。

 それでも、魔法の炎に照らされた明るい未来を望んでいる。それが千夜にも灯っているというなら、千夜もきっとそうに違いない。
以下略 AAS



49:13/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:23:01.11 ID:ldlfMP+C0
「でも、これだけ作れてどれも美味しいなんて、伊達にこの家のシェフは務まってないな」

 率直な感想を述べるも、今の千夜には逆効果だった。なんだか頬が赤くなっているような、そうでもないような……。

「うるさい! 別に……お前みたいなのでも客は客、お嬢さまの顔に泥を塗るようなことがあってはなりませんから。それだけのことです」
以下略 AAS



50:13/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:23:48.73 ID:ldlfMP+C0
 基本は仏頂面であることには変わらないが、ちとせの前でしか見せない顔を少しでも覗けている気分になる。ちとせの言う本来の千夜の笑顔がどのようなものか、いつか見てみたいものだ。

「……また変なことを考えていますね。そんなにお嬢さまに粗相を働きたいのですか」

「え、違う! 変なことなんて考えてないって!」
以下略 AAS



51: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:24:28.85 ID:ldlfMP+C0
13.5/27




以下略 AAS



52: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:26:27.57 ID:ldlfMP+C0
14/27


 事務所全体で開催される大規模なアニバーサリーイベントのとある企画、そこにちとせと千夜も加わることが決定した。

以下略 AAS



53:14/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:27:05.10 ID:ldlfMP+C0
 5枠の選抜メンバーの中にはあの城ヶ崎美嘉もいる。そして、他にもよく見知った名前が――

「ただいまー。あっ、ちひろさんも居るんだ。あは、ナイスタイミング♪」

 ドアが開く音がすると、ちとせと千夜が戻ってきていた。
以下略 AAS



54: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:28:03.20 ID:ldlfMP+C0
15/27


 2人が合宿に赴いている間、『Velvet Rose』としてではなく個人のアイドルとしてどうプロデュースしていくか、方針とその企画案を事務所の自室でひたすら立てていた。

以下略 AAS



55:15/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:29:16.71 ID:ldlfMP+C0
『ふっ……所詮私などその程度ということですか。やはり私に価値なんて……なかった』

「わーーー、待った待った!! 落ち着け、ふざけ過ぎた謝る! 今から行けばいいのか? 千夜、聞いてる!?」 

 そのまま電話を切られそうな雰囲気に耐えられず、挽回しようととにかく引き留めるためにまくし立てる。
以下略 AAS



56:名無しNIPPER[sage]
2020/02/04(火) 20:30:24.55 ID:ldlfMP+C0
 周辺の地理に思考を巡らせていると、レッスン着の千夜が合宿所の玄関から目だけで辺りを探りながら出てきた。

「千夜、こっちだ」

「……どうも。話は後で、協力者がいますのでこちらへどうぞ」
以下略 AAS



57:15/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:31:38.03 ID:ldlfMP+C0
 大事な話と聞いてそのセリフを聞かされてみれば、予想される展開はかなり絞られる。ただ目の前の少女が千夜なのでどうにか異なる可能性を模索出来た。
 とりあえず、打開するためにも素直に返してみることにした。

「最近たまに可愛いと思える時が増えた、かな」

以下略 AAS



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