ドンキホーテ・ドフラミン子「ウフッフッフッ! 見逃してあげなさいよ」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:20:44.03 ID:EVQZdzoqO
海賊王、ゴールド・ロジャーの息子。
ポートガス・D・エースの処刑当日。
白ひげ海賊団が傘下を率いて、海軍本部の存在する島、マリンフォードに押し寄せてきた。

「ウフッフッフッ! 来たわね白ひげ海賊団」

海底より浮上して、湾を埋め尽くす、大船団。
要塞の上からその光景をさも愉快そうに見下ろすのは、王下七武海、海賊、ドンキホーテ・ドフラミン子。隣には同じく七武海である、ジュラキュール・ミホークが並び立つ。

「あら、やる気?」
「推し量るだけだ」

世界一の大剣豪と呼び声高いミホークが、黒刀『夜』を抜いたのを見て、興味深そうに尋ねると、彼は小手調べと言って斬撃を放った。

ズバァッ!

「ふんっ!」

ガキンッ!

斬撃を阻んだのは、"ダイヤモンド" ジョズ。
悪魔の実の能力で、身体が硬質化している。
そのダイヤモンドの肉体には傷ひとつない。

「やはり、ここからでは届かないようだな」
「ウフッフッフッフッ! 当たり前じゃない」

海賊王、ゴールド・ロジャー亡きあと。
白ひげはその玉座の前に君臨し続けた。
最も近く、最も王に相応しい、大海賊。

「オレの愛する息子は無事だろうな?」
「オヤジ……」
「ぬんっ……海震」

船員達を我が子のように愛している世界最強の男は、遙か遠くの処刑台を見据えて、我が子の無事を確認したのち、大津波を発生させた。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:22:19.10 ID:EVQZdzoqO
「ウフッフッフッフッフッ! 流石は白ひげ」

左右より迫り来る、大津波。
波高は海軍本部の城砦よりも高く。
その光景はまさに、この世の終わりだった。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:25:32.88 ID:EVQZdzoqO
「ウフフッ! 堪んないわ。ゾクゾクしちゃう」
「なんじゃ。随分と楽しそうじゃな」

ついに決戦の火蓋が切って落とされ、目の前で繰り広げられる戦闘を眺めつつ、狂喜の笑みを浮かべるドフラミン子を見て、同じく王下七武海、"海賊女帝" ボア・ハンコックが呆れた。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:28:09.60 ID:EVQZdzoqO
「エース! いま助けるどぉー!」
「キシシシシシシ! 角刀影!!」

ズ キ ュ ウ ウ ゥ ゥ ン ッ !

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:30:05.43 ID:EVQZdzoqO
「まったく……これだから海賊風情は……!」
「ウフッフッフッフッフッ……ほんとごめんね」
「流星火山!!」

ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ !
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:32:11.44 ID:EVQZdzoqO
「あら? あれは何かしら」
「む? どうやら軍艦のようじゃが……」
「あ……降ってきたわ」

人知れずドフラミン子が落ち込んでいると、凍り漬けとなった大津波の先端に軍艦を発見。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:34:54.99 ID:EVQZdzoqO
「それにしても、弟分ねぇ……」

モンキー・D・ルフィ。
通称、"麦わら" のルフィ。
彼は幼い頃にエースと義兄弟の契りを結んでいたようで、囚われの兄を救いにきたらしい。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:38:41.06 ID:EVQZdzoqO
「ルフィ! これは兄君の手錠の鍵じゃ!」
「ほんとかハンコック!? ありがとう!」
「よ、よいのじゃよいのじゃ!」

ルフィの元まで駆けつけたハンコックがちゃっかりくすねたエースの手錠の鍵を手渡して、感激した麦わらにハグされて照れていた。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:40:20.03 ID:EVQZdzoqO
「ウフフフッ! 久しぶりねぇ、クロコダイル」
「ドフラミン子……余計な真似すんじゃねェよ」

余計な真似もなにもあたしが糸を巻きつけてジョズの動きを封じていなかったら、きっとボコボコにされてたいただろう。ツンデレである。

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:42:32.57 ID:EVQZdzoqO
「もう一度言うわ。あたしと手を組みなさい」
「しつこい女だ……とっとと失せやがれ」
「ウフフッ……おねがい。なんでもするから」

羽織っていたフラミンゴマントをご開帳して誘惑し、籠絡を試みるも、クロコダイルは。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:44:16.41 ID:EVQZdzoqO
さて、年増のドフラミン子がクロコダイルに振られたその頃、戦局は大きく動こうしていた。

「俺たちを裏切ったのか、オヤジ!」
「スクアード……てめぇ」

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:46:12.54 ID:EVQZdzoqO
「みっともねぇじゃねェか、白ひげ!」

膝をつく白ひげに、クロコダイルが怒鳴る。

「俺はそんな弱ぇ男に負けた覚えはねぇぞ!」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:48:07.00 ID:EVQZdzoqO
「ドフラミン子! 敵に寝返るつもりか!?」
「ウフフフッ……敵って、誰のことかしら?」

政府に与する七武海とはいえ、海賊である。
取り囲んだ海兵は剣や銃を突きつけてきた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:50:06.28 ID:EVQZdzoqO
「エース!」
「ルフィ!?」
「今、助ける!」

場面は変わり、処刑台の前。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:52:38.74 ID:EVQZdzoqO
「ん? 麦わらの奴、何を企んでやがる……」
「ウフフフフッ! 何をするつもりかしら?」

訝しむクロコダイルと愉快げなドフラミン子。
黄猿に蹴られて相当なダメージを負った麦わらのルフィは革命軍幹部、エンポリオ・イワンコフに何やらドーピングを施されたらしく。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:54:39.51 ID:EVQZdzoqO
「ウフフフフフッ……残念。惜しかったわね」
「いや、もしや、あいつは……」
「あの処刑人、あなたの知り合いなの?」

処刑人はクロコダイルのかつての部下。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:56:31.88 ID:EVQZdzoqO
「ウフッフッフッフッフッ! 大したものね」
「ああ。まったく、ヒヤヒヤさせやがる……」

兄を救出した麦わらのルフィを賞賛するドフラミン子は、何故か因縁の相手の無事にほっとした様子のクロコダイルに首を傾げて尋ねた。

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 21:58:09.34 ID:EVQZdzoqO
「野郎ども! 引きあげるぞ!!」

エースを救出した直後、白ひげは迅速に撤退の指示を出した。もはやこの戦場に用はない。

「オヤジ! ここは俺に任せてエースを連れて逃げてくれ! 頼む! 責任を取りたいんだ!」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 22:00:07.11 ID:EVQZdzoqO
「ぜハハハハハハ! 久しぶりだなオヤジ!」
「……ティーチ」
「死に目に会えそうで嬉しいぜ!!」

赤犬との死闘を終え、満身創痍の白ひげを嘲笑うのは、王下七武海の新参者である、黒ひげ。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 22:01:43.55 ID:EVQZdzoqO
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「うるせぇな。黙れ、ドフラミン子」
「あう……ご、ごめんなさい」

狂ったように高らかに嗤うドフラミン子の頭をクロコダイルがフックでぶっ叩いて黙らせるも、時既に遅く、糞を漏らしたことを笑われた黒ひげは激怒して部下へと命じた。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/10(金) 22:04:06.51 ID:EVQZdzoqO
「白ひげ」
「ワニ小僧……そんなに俺の首が欲しいか?」

改めてクロコダイルは白ひげと対峙した。
警戒する白ひげは、既に虫の息であり。
以下略 AAS



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