【デレマス】 偶像ルネッサンス
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32: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 22:51:52.58 ID:8+PeY8Rzo
 
だがこれしきでへこたれては居られない。
ようやくアイドルになれたのだから、今更後には引けない。
ようやく、ようやく本当のアイドルとして第一歩を踏み出せるのだ。
憧れの清純派アイドルとしての第一歩。
以下略 AAS



33: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 22:53:17.92 ID:8+PeY8Rzo
 
「うーん、そんなことないんじゃない? そりゃ、イマドキって感じはするけどさ」
「……だけど、それが流行ってものですよね?」
「まあな」
「だったら、私もそんなスタイルを見習っていくのがきっと正しいんでしょうね」
以下略 AAS



34: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 22:55:00.60 ID:8+PeY8Rzo
 
「うん、だから、観客の声がさ。 入っちゃわないかと思って」
「声ですか?」
「したら自分の歌拾ってもらえなくなるかもだよなぁ」
「……さ、さぁ、どうでしょう……」
以下略 AAS



35: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 22:56:38.57 ID:8+PeY8Rzo
 
聞き返せないうちに、今度は司会のアナウンス。

『いやー、ライブは盛り上がるばかりですね! それでは、次のアイドルに登場してもらいましょう! どうぞ!!』

以下略 AAS



36: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 22:58:29.32 ID:8+PeY8Rzo
 
心はガチガチに緊張している。だけど頭は以外と冷静で、
薄暗くて観客がよく見えないなぁとか、あ、みんなサイリウム持ってくれてるとか、そういうとりとめのないことがよぎる。
それでも、練習していたとおりのスピーチはスラスラ口から出てきた。

以下略 AAS



37: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:01:04.58 ID:8+PeY8Rzo
 
 *

曲が終わって、大きくお辞儀をして、少し間を置いてパラパラと、それからだんだんと大きくなっていく拍手を背に、蓮実はステージを後にする。
最終的には拍手も歓声もそれなりに頂けたし、初舞台としては及第点じゃないかな、と自分の中でぼんやりと考えていた。
以下略 AAS



38: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:02:16.96 ID:8+PeY8Rzo
 
「一応、長富は真剣だったんだけどな」
「え、そうなの? てっきりネタでやってるのかと……」
「……そっか。 分かんなかったか」

以下略 AAS



39: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:03:42.49 ID:8+PeY8Rzo
 
「ま、上に伝えとくわ」
「悪いね! 346さんには普段からお世話になってるからこそ、なんだよ」
「分かった、分かった」
「んなワケで、その、またよろしくお願いしますね! あはは……」
以下略 AAS



40: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:04:54.89 ID:8+PeY8Rzo
 
 *

二人して無言で現場を後にする中、蓮実の表情はいっそう暗かった。
オーディションでも馬鹿にされ、苦難の中ようやく憧れの清純派としてアイドルになれたと思ったのに、待ち受けていたのはさらなる苦難。
以下略 AAS



41: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:06:03.62 ID:8+PeY8Rzo
 
「謝らないで下さい。 私が憧れに固執しすぎなのが悪いんです。 ただ私は、それも覚悟の上でアイドルになると決めたんです……
 例え報われなくとも、私は私のやり方を貫きたいんです。 だから……」
「いや、俺が『すまない』って言ったのはそういうことじゃない」
「え?」
以下略 AAS



42: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:08:19.30 ID:8+PeY8Rzo
 
 *

「ああいう頭の固い連中と仕事をするのは面倒くさいねぇ」

以下略 AAS



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