400:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:06:17.75 ID:ltwtokG1O
第六話
錬金術師「んん、着いたな」
401:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:07:51.01 ID:ltwtokG1O
錬金術師「兵の気配でも感じるのか?」
踊り子「いえ、便利な魔術だと思っただけです」
402:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:08:46.41 ID:ltwtokG1O
▼踊り子は心底嫌そうに椅子に腰掛けた。
▼錬金術師は満足そうに微笑み、語り出した。
403:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:10:20.55 ID:ltwtokG1O
踊り子「罪」
錬金術師「罪とは普遍であり何処にでも存在する。どんな人間にも罪はある」
404:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:12:16.34 ID:ltwtokG1O
踊り子「……」
錬金術師「……私はね、これは非常に傲慢な言い方になるけれども、魔術に愛されていた。
当時としては魔力に恵まれていたし、比類なき魔術師であると自負していた」
405:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:14:19.31 ID:ltwtokG1O
踊り子「平和だからこそ、魔術が忌み嫌われたのでしょうか」
錬金術師「そうだな、戦があれば違っていただろう。当時、魔術に傾倒するのは愚か者のすることだった。
そもそも異端であったし、悪魔と取引きしただとか根も葉もない噂も信じられていた」
406:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:16:28.73 ID:ltwtokG1O
錬金術師「王家に限った話ではないがな」
踊り子「やはり、私には理解出来ません」
407:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:21:17.05 ID:ltwtokG1O
踊り子「違いますか」
錬金術師「そうだな。君の両親が誰であろうと私には関係ない」
408:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:25:37.53 ID:ltwtokG1O
踊り子「私の脚を治したのは貴方ではなく僧侶という女性です。そういう所が気に嫌悪される原因なのではないですか」
錬金術師「それも良く言われた。恩着せがましく知りたがりで、傲岸不遜で厚顔無恥な最低の男だとな」
409:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:28:56.30 ID:ltwtokG1O
錬金術師「もういい」
呪術師「もしかして、そのお嬢さんとお喋りしたくて」
410:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:30:12.42 ID:ltwtokG1O
>>>>
国王「今は放っておけ」
魔術騎士団の脱走について、国王は然したる関心を示さなかった。
451Res/297.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20