402:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:08:46.41 ID:ltwtokG1O
▼踊り子は心底嫌そうに椅子に腰掛けた。
▼錬金術師は満足そうに微笑み、語り出した。
錬金術師「時に、栂という木を知っているか」
踊り子「栂とは、咎人を磔にする際に使用されたと言われている木です」
錬金術師「その通りだ。若いのに良く知っているな。父親より頭の出来が良いようだ」
踊り子「……それで、その栂と貴方の魔術にどうのような関係があるのでしょう」
錬金術師「この杖は栂で出来ている。長い時の中で最も多くの咎人が磔にされた栂の木だ。では次に、人類に共通するのは何か」
踊り子「魔力でしょうか」
錬金術師「素晴らしい、実に模範的な不正解だ。答えは罪だ」
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