27: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:31:02.37 ID:fSt5IFCp0
たかだかハンドタオルということだろう。
ここで断ってもみろ、DTだのなんだの言われるのが目に見えている。
28: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:32:15.57 ID:fSt5IFCp0
狭いスペースにしきつめられた洗面所に来ると、早速蛇口を捻って勢いよく水を出す。
暑い時には多い水で勢いよく洗うのが気持ちいいのだ。
29: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:33:22.81 ID:fSt5IFCp0
「……あれ、紅莉栖が居ない」
洗面所という狭いスペースでは風もなく、せっかくさっぱりしたのにまた汗をかいてしまう。
30: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:35:28.87 ID:fSt5IFCp0
本当に大丈夫なのかと心配したが、あれ以降紅莉栖も特に声を出さず、ただ何かをやっている音がカーテン越しに聞こえるだけだった。
31: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:36:35.83 ID:fSt5IFCp0
「…………」
意味がわからない。
眼の前に居るのは果たして紅莉栖なのか?
32: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:38:59.28 ID:fSt5IFCp0
驚きでうまく見れなかった紅莉栖を、今改めて見てみる。
33: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:40:08.18 ID:fSt5IFCp0
「ほ、本当にそう思う?」
34: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:41:44.45 ID:fSt5IFCp0
なんとなく紅莉栖の視線が俺も座るように言っているように思えて、俺も続いて紅莉栖の隣に座った。
そのついでに紅莉栖のおかげで手に入れた扇風機をこちら側に向ける。
35: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:42:58.09 ID:fSt5IFCp0
「ええ。もし鳳凰院凶真の言葉だったら、私は今絶対に着ていなかった」
「俺の言葉、か」
難しい話だ。
36: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:44:05.55 ID:fSt5IFCp0
扇風機の風がそっと紅莉栖の髪を揺らす。
「程度の差はあれ、誰にでもリーディング・シュタイナーは存在する。それと入り混じってるからなのかもな」
37: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:44:55.23 ID:fSt5IFCp0
「他の誰でもない、岡部の言葉でそれを聞けたから、じゃあ着てやるか、って思ったの。店だと恥ずかしくて駄目だったけど、岡部だけになら……って、意外と単純ね、私」
「複雑であるよりかはよほどいい。対人関係においてはな」
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