27: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:31:02.37 ID:fSt5IFCp0
たかだかハンドタオルということだろう。
ここで断ってもみろ、DTだのなんだの言われるのが目に見えている。
「そうか、ならばありがたく受け取ろう。顔も洗ってくる」
確かに窓を開けたぐらいのラボで座ってじっと組み立てていれば汗もでる。
紅莉栖の言葉に甘えてハンドタオルを受け取り、ついでにさっぱりするとしようじゃないか。
その言葉を紅莉栖に伝えた瞬間、紅莉栖が微妙に動揺したのがわかった。
「そ、そうね。せっかくだしゆっくり洗ってきなさい、ゆっくり!」
「……何を焦ってるんだ?」
「あ、焦ってなんかない! ほら、風邪引くから早く行ったら?」
変にそわそわしているというか、なんというか。
普段クールぶってる癖に存外態度にでるのが紅莉栖である。
「よくわからんが……まあそこで涼んでいればいい。せっかくの扇風機なんだからな」
そう言って俺は洗面所に入る。
「ええ、いってらっしゃい」
人が洗面所にいくのに一体何故最後まで言葉をかけてくるのだろうか。
女の考えていることはわからないな……。
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