30: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:35:28.87 ID:fSt5IFCp0
本当に大丈夫なのかと心配したが、あれ以降紅莉栖も特に声を出さず、ただ何かをやっている音がカーテン越しに聞こえるだけだった。
もう一度訊くという選択肢もあったが、一度言われている以上訊いても仕方がない。
少し待ってもそれが終わりが見えないので、しばし考えた後とりあえず扇風機にあたりながら待つか、と踵を返した瞬間だった。
「も、もういいわよ」
振り返った背後、カーテンの向こうで紅莉栖の上ずった声が聞こえたのだ。
「いい、とは何がだ?」
「カーテンをあけてもいいって言ってるの!」
ううむ、顔を洗いに行く前といい今といい、ラボに帰ってきてからの紅莉栖はどこか様子がおかしい。
何か言えないことがあるのだろうか。
だとすればリーダーとして話を聞かねばなるまい。
紅莉栖が俺を助けてくれたように、俺も紅莉栖を助けたい。
とにかく顔を合わせてからきちんと言おう、とカーテンを開けた瞬間。
「……………………は?」
何故か、そこにはメイクイーン・ニャンニャンの制服であるメイド服を着た紅莉栖が居た。
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