31: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:36:35.83 ID:fSt5IFCp0
「…………」
意味がわからない。
眼の前に居るのは果たして紅莉栖なのか?
顔を紅潮させてこちらをじっと見ている紅莉栖。
待て。
どういうことだ。
何故カーテンを開けたらクリスティ・ニャンニャンが出てくるのだ。
カーテンを開けたら何を言おうとしたのか完全に忘れてしまう程にその光景は衝撃的であった。
俺が何も言えないのを見て、堪えきれないのか少し体をくねらせていた紅莉栖がお互いの沈黙を破る。
「……見たいって言ったじゃない」
見たいって?
その言葉に数時間前の会話が即座に蘇る。
《……見てみたい気もする》
確かに、あの時不意に漏らした言葉に見たいという文字はあった。
それが見れると聞いて心の奥底で期待する俺が居たのも事実だった。
だがそれは叶わなかった。
だから、ということなのだろうか。
44Res/52.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20