1:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 21:06:58.71 ID:Z6NbnlKA0
少女「ゾンビ達から逃げ延びた私は近所の幼稚園に逃げ込むことに成功する」
少女「フェンスで覆われたこの女学院付属幼稚園ならきっと安全だと思ったの」
少女「けど現実は甘くなかったわ園児たちがすでにゾンビ化してしまっていた」
少女「私は幼稚園の保母さんと一緒に何とか倉庫に避難することができたけど」
少女「この倉庫には備蓄食料とか存在しないみたいやばたにえん飢え死にしたくなければ」
少女「何とか園内を徘徊する園児たちから逃れてつつ食糧を集めないと!」
保母「誰に説明してるんですか?」
少女「いや、自分の置かれた状況を再認識することで打開策を考えようかなって」
保母「そ、そうですか」
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 21:25:31.62 ID:Z6NbnlKA0
少女「それで保母さん、この園内にいる園児たちの数ってどれくらいなの?」
保母「年長年少合わせて50人くらいです」
少女「それが全部ゾンビ化してるって考えたほうがいい?」
3:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 21:34:37.45 ID:Z6NbnlKA0
少女「ほら行くよー」
保母「ちょっと、大きな声出さないでください、あとそんなにスタスタ歩かないで!」
少女「さっさと歩かないと、あの子たちと遭遇する確率増えるんじゃない?」
4:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 21:46:00.33 ID:Z6NbnlKA0
そっと部屋を覗くと、声が鮮明に聞こえてきた。
「たすけ、て」
5:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 22:01:08.49 ID:Z6NbnlKA0
「あの子達」は、愛らしかった。
全員が愛らしい華だった。
勿論、元気で素直な子ばかりではなかった。
6:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 22:11:21.13 ID:Z6NbnlKA0
「あ、あわ、あわわわ」
私の口から奇妙な声が出る。
7:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 22:19:12.30 ID:Z6NbnlKA0
結論を言うと、「あの子達」には優しさは残っていない。
そんな都合が良い話は無い。
私が知っている天使達は、確かに歩く死体となり果てている。
8:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 22:32:24.33 ID:Z6NbnlKA0
どうしよう、今の状況なら私が助けに入れば栄養士さんを解放できるかも。
そう、そうすれば、外の少女と合流して三人で……。
そこまで思考した時、栄養士さんの声色が高くなった。
9:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 22:45:01.26 ID:Z6NbnlKA0
「あの子達」は栄養士さんの身体の柔らかい部位に殺到していた。
唇、首筋、脇、胸、臀部。
服の中に無理矢理頭を差し入れ、それらの部位に歯を立てる。
10:名無しNIPPER[sage]
2018/05/06(日) 22:45:53.92 ID:v2vgjqEdo
な、なるほど……
11:名無しNIPPER[sage]
2018/05/07(月) 11:16:53.98 ID:4Gst5EkU0
つまり、エロい、という事でよろしいか?
12:名無しNIPPER[sage]
2018/05/07(月) 12:20:14.47 ID:nOM97A3UO
ぶっちゃけ幼稚園児なら既に顎は発達してるから力込めれば皮膚食いちぎれるぞ
13:名無しNIPPER[sage]
2018/05/07(月) 15:19:39.96 ID:x2rZ9Vu90
赤ちゃん組かもしれない
14:名無しNIPPER[sage]
2018/05/08(火) 00:59:43.00 ID:H/wDFmKr0
もっと肉の柔らかい若い子でも検証してみないと安全か分からないな
15:名無しNIPPER[saga]
2018/05/12(土) 16:53:10.55 ID:Dj2zzIqj0
栄養士さんの顔には三人の「あの子達」が群がっていた。
私もよく知っている子達だ。
取り立てて活発ではなかったが、普段からとても仲が良かくて、遊ぶ時もいつも一緒だった彼女達。
16:名無しNIPPER[saga]
2018/05/12(土) 17:06:52.68 ID:Dj2zzIqj0
三人は栄養士さんの唇を噛むのを止めた。
無表情な顔のままで、栄養士さんを眺める。
その隙に栄養士さんは咳き込み、口の中に溜まった唾液を吐きだそうとした。
17:名無しNIPPER[saga]
2018/05/12(土) 17:15:07.16 ID:Dj2zzIqj0
「あの子達」が居るのは頭ばかりではない。
胸や脇、臀部も似たような状況だ。
だが、それでも栄養士さんは最後の一線だけは守り通していた。
18:名無しNIPPER[sage]
2018/05/13(日) 02:47:48.26 ID:JMDNchWS0
乙
ずいぶん入念に観察してたな
19:名無しNIPPER[saga]
2018/05/13(日) 22:04:15.91 ID:wI09scti0
肩を押される形で私が座り込むと、頭上を白い何かが通過していった。
それは大きく広がり、栄養士さんと「あの子達」に覆いかぶさる。
20:名無しNIPPER[saga]
2018/05/13(日) 22:16:30.48 ID:wI09scti0
〜倉庫〜
少女「はい、到着ー」
21:名無しNIPPER[saga]
2018/05/13(日) 22:29:42.75 ID:wI09scti0
保母「……判りました、栄養士さんのためにも私たち二人で食料を持ち帰ってきます!」フンフン
少女「急に元気になったなこの人」
栄養士「頑張って……」
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