16:名無しNIPPER[saga]
2018/05/12(土) 17:06:52.68 ID:Dj2zzIqj0
三人は栄養士さんの唇を噛むのを止めた。
無表情な顔のままで、栄養士さんを眺める。
その隙に栄養士さんは咳き込み、口の中に溜まった唾液を吐きだそうとした。
だが、吐き出す暇はなかった。
三人の小さな指が、栄養士さんの口に差し入れられたからだ。
何本もの指が唇の更に内部に侵入し、舌を露出させようとする。
だが人体の構造上それは不可能だ。
力が強いゾンビであれば、人体を破壊しながらでもそれを為せるのかもしれないが。
「あの子達」にはそんな力はない。
僅かに露出した歯や歯茎を、三人の舌が這う。
まるで、ご飯をおねだりしているかのように。
「おねがい、舌を突き出して」と懇願するかのように。
何度も何度も、栄養士さんの咥内を刺激する。
栄養士さんは耐えるしかない。
もうすでに声を上げる連理すら奪われているのだ。
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