722: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:21:01.86 ID:Q+V+Oj11o
ひとしきり言うことを言って、佐久は左手を上げる。
後ろにいた三人の下部組織の男たちが佐久の前に立った。手に持った機関銃を構え、照準を前方にいる一方通行へと定める。
723: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:21:48.79 ID:Q+V+Oj11o
佐久「――なんで『反射』が使えるんだテメェはぁ!?」
724: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:22:44.93 ID:Q+V+Oj11o
「余計なことぺちゃくちゃ喋ってンじゃねェよ」と一方通行は睨みつけた。
彼の言う通り、一方通行の首には電極付きのチョーカーが巻かれている。
それは一方通行から見て左側の位置にスイッチ兼バッテリーの装置が取り付けられており、そこからこめかみへと伸びた線を介してミサカネットワークからの電波情報を脳内に伝達する。
725: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:23:15.73 ID:Q+V+Oj11o
少年院の敷地内を一人の少年が歩いていた。
海原光貴。暗部組織『グループ』の構成員の少年だ。
彼の任務は外周の警備。グループに仇をなす者の外からの侵入を防ぐために行動している。
726: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:24:47.62 ID:Q+V+Oj11o
?????「見つけたぞ」
727: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:25:42.69 ID:Q+V+Oj11o
番外個体「えつぁり……?」
728: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:26:16.84 ID:Q+V+Oj11o
第七学区と第一〇学区の境目辺りに建てられた建物。一階と二階が吹き抜けになっているのが特徴の巨大な倉庫だ。
中央には巨大な物資運搬用のリフトが設置されていて、広大な空間内でスムーズな荷の移動が可能となっている。
各階には外部から搬入された物資が詰め込まれたコンテナが、倉庫内に隙間がないと思えるほどたくさん並んでいた。
729: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:27:00.96 ID:Q+V+Oj11o
博士と犬型のロボットは足音のする方向へ目を向ける。
照明がついていない暗がりの通路から、二人の人間がゆっくりと姿を現した。
その姿を捉え、博士はメガネのズレを直しながら、
730: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:27:50.71 ID:Q+V+Oj11o
博士「楽しいかね? 生温い表の世界で幼稚な会社を作り、お山の大将を気取れるその生活が」
博士「従犬部隊(オビディエンスドッグ)と言ったかね? 従業員は当時の猟犬部隊(ハウンドドッグ)の部下だったか。そんな使い捨てのクズどもを起用するとは情でも移ったのかね?」
731: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:29:00.84 ID:Q+V+Oj11o
数多「部下に情が移っただぁ? 新しい人員を補充するのが面倒だったからそのまま使ってやってるだけだ!」
数多「そこで寝ているクソガキに庇護欲が湧いただぁ? テメェは耳元でギャンギャン鳴く糞犬にそんな感情が湧くのかぁ? 俺には到底無理だねぇ!」
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