691: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:20:37.61 ID:31eSI50lo
結標淡希は二つの情報を手に入れていた。
一つはかつての『仲間』たちの居場所。それを知ることができたから今ここに立っている。
そしてもう一つは、少年院のセキュリティーについての情報だ。
692: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:22:13.26 ID:31eSI50lo
結標が少年院へ侵入している同日同時。御坂美琴と打ち止めが宿泊している第七学区のホテル。
時間が時間のため大半の宿泊客は眠りについている。それは少女二人も同じことだろう。
だからホテルの廊下はほとんど人通りがなく、深夜勤務のホテルの従業員がたまに通るくらいか。
693: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:23:56.50 ID:31eSI50lo
ドゴォン、という轟音が鳴り響き、とある高級ホテルの一室にある窓から爆風が巻き起こった。
窓ガラスの破片や家具だったものが窓から下へと落下していく。
ホテルの入り口前に待機していたガードマンと思われる男たちが慌てふためいている様子が見える。
694: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:25:03.73 ID:31eSI50lo
打ち止め「……あれ? どうしてミサカは外にいるの? ってミサカはミサカは辺りを見回しながら聞いてみる」
美琴「ごめんね。ちょっと不味い状況になっちゃったからホテルを出たのよ」
695: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:26:43.34 ID:31eSI50lo
上条「ここってどこなんだ?」
A子「どこって、ただの少年院よぉ?」
696: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:28:55.07 ID:31eSI50lo
上条「――ってふざけんなっ!! 俺らは絶賛不法侵入中の二人組ってことになるじゃねえか!!」
A子「あらぁ? もしかして今さら気付いたワケぇ? そういうツッコミはここに入る前にしてくれないかしらぁ」
697: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:31:20.70 ID:31eSI50lo
上条「……は?」
698: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:32:57.71 ID:31eSI50lo
五人組の先頭を歩いていた警備兵の声が差し込まれた。
その声に上条はもちろん、黒髪少女も驚いた様子を見せる。
699: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:36:49.68 ID:31eSI50lo
少女が銃口を向けられていても取り乱すことのなかった理由が分かった気がした。
要するに彼女は初めからこの展開になることがわかっていたのだ。というかそういうことなら教えろよ、と上条は横目で少女を睨んだ。
A子と名乗る少女はそれを気にも止めず、
700: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:38:44.10 ID:31eSI50lo
結標「――警報? もしかして気付かれた?」
701: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 11:40:19.65 ID:31eSI50lo
結標「よかった……、本当によかった……」
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