609: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:07:11.59 ID:loyT3wilo
櫻井通信機器開発所八階にあるモニター室。
その中にある中央モニター前に立っている人影が二人。
一人はモニターの前にあるパネルを操作している白衣を着た、見るからに研究員の男。
610: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:10:38.33 ID:loyT3wilo
麦野「おいおい、まさかこの超能力者(レベル5)第四位、麦野沈利の顔が忘れられているなんて思いもしなかったにゃーん?」
結標「第四位……貴女が?」
611: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:12:01.28 ID:loyT3wilo
麦野「…………」
612: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:13:39.17 ID:loyT3wilo
上条「――はぁ、はぁ、はぁ」
613: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:15:52.39 ID:loyT3wilo
麦野沈利は施設の一階にあるロビーのようなところにいた。
来客が待ち合いの為に座るようなソファに腰掛けながら、片手に携帯端末を持って耳に当てている。
携帯端末から滝壺の声が聞こえてきた。
614: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:17:42.38 ID:loyT3wilo
櫻井通信機器開発所の一号棟と二号棟をつなぐ搬入通路。
長さは一〇〇メートルくらいあり、巨大な機材を運ぶ用途で作られた通路なのか道幅は八、九メートルほどある。
機密のためか四方はコンクリートの壁で覆われており、窓一つない空間だ。
615: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:19:41.39 ID:loyT3wilo
結標「何っ!?」
616: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:22:11.44 ID:loyT3wilo
絹旗「やっぱり素直に顎を狙って脳みそ超揺らして意識奪ったほうがよかったでしょうか?」
結標「はぁ、はぁ、貴女も、あの麦野とかいう女の仲間ってことで、いいのかしら?」
617: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:24:22.52 ID:loyT3wilo
絹旗「……なるほど、なかなかやりますね。とっさに私の拳を超避けていたとは、大した体捌きです」
618: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:28:06.53 ID:loyT3wilo
絹旗「テレポーターっていうのは普通の人間とは違う空間認識能力を持っているみたいで、それを特殊な音波を聴覚から脳に流すことによって麻痺させ、能力を超使えなくなるという仕組みです」
絹旗「厳密には能力が使えなくなるというわけではなく、演算式を立てるために必要な物質の位置情報がわからなくなるというだけなんですが」
619: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:30:19.86 ID:loyT3wilo
カッ!! 絹旗の視界に閃光が走った。
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