高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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26:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:55:37.74 ID:mOMWMpAw0
答えのゴールラインをずらしている間に、藍子がちっちゃなホットケーキと、クリスマスのショートケーキをさらにミニチュアにしたような物を運んできてくれる。

ほっこりとする湯気と、真っ白の隙間から柔らかそうなスポンジの見える三角形。
そーちゃんが、笑い声に引っ張られて「ほーっ!」と変な声を出しちゃった。それで藍子が笑って、ずっと首を傾げていたしろちゃんも、ほんのちょっぴり口元を緩めて。

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:56:06.81 ID:mOMWMpAw0


□ ■ □ ■ □


以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:56:43.89 ID:mOMWMpAw0
しばらくして――そーちゃんが満足げに「ごちそうさまでした!」と言い放った頃には、しろちゃんは目線の答えを見つけたみたい。
藍子のことを見つめ続ける。
藍子もまた、しろちゃんを見守ってあげて……やんわりと、頬を緩めた。

ファンを見ているアイドルの顔。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:57:36.70 ID:mOMWMpAw0
「……病院、どう?」
「どう、って?」
「それは……。……アンタも、元気にしてた?」

看護師さんはとても嬉しそうに笑う。ぼんやりと泳ぐ視線が、素っ気ない装いのモミの木へと止まる。
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:58:07.10 ID:mOMWMpAw0
「はいっ!」

そして、またまたそーちゃんが唐突に手を上げる。もちろん肘を曲げて……曲げすぎていて、ほんの少しだけ"ぶりっこ"のポーズみたいになっちゃってた。
それでも可愛いのがちょっぴり面白い。さすが、将来私になってくれるって言うだけのことはある。

以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:58:37.11 ID:mOMWMpAw0
ひとつ笑った藍子に、しろちゃんが笑い声を重ねる。
それを聞いて、藍子がまた笑う。
しろちゃんも、飴玉を舐めているような頬で笑う。

「よかった……。さてとっ」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:59:06.98 ID:mOMWMpAw0
藍子は立ち上がり、勝手口の方へ。入り口と同じ、甘みがかかった茶色のドアを開けてから手だけを外に出して。

うんしょ……

軽いかけ声と共に持ち上げたのは……ものすごく大きな袋?
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:59:37.25 ID:mOMWMpAw0
「このプレゼントは、クリスマスツリーに飾れるようにもなっているんです」

しろちゃんが手に取り、床に置き直したプレゼントの、青色のリボンをそっとつまみ上げる。

「こうして、こうして……ほらっ♪ ツリーが、可愛くなりました。そーちゃん、しろちゃん。一緒に、飾り付けをしてみませんか?」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:00:07.11 ID:mOMWMpAw0
1枚目は私たち4人の写真を。2枚目はセルフタイマーを使って、藍子も輪に加わる。
デジタルトイカメラに表示された写真を、そーちゃんが覗き込む。肩越しにのしかかる形になって、藍子がほんのちょっぴり、くすぐったそうに身をよじった。

「あははっ。どう、うまく撮れてるでしょっ」
「すごいすごい!」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:00:36.69 ID:mOMWMpAw0


□ ■ □ ■ □


以下略 AAS



36:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:01:07.05 ID:mOMWMpAw0
「…………」

藍子は少し考える素振りを見せてから、しろちゃんの頭をそっと撫でてあげつつ立ち上がった。
それから、沈んだ空気の中では異彩に見えるモミの木へと手を伸ばし、一番伸びた枝の先にかかるプレゼント箱を手に取る。

以下略 AAS



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