高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/12/25(金) 21:00:07.11 ID:mOMWMpAw0
1枚目は私たち4人の写真を。2枚目はセルフタイマーを使って、藍子も輪に加わる。
デジタルトイカメラに表示された写真を、そーちゃんが覗き込む。肩越しにのしかかる形になって、藍子がほんのちょっぴり、くすぐったそうに身をよじった。
「あははっ。どう、うまく撮れてるでしょっ」
「すごいすごい!」
「しろちゃんも。綺麗に撮れましたよ〜」
「……い」
それから話題は、藍子が昔撮ったままにしていた他の写真へ。
公園や事務所、空の写真なんかもあったみたい。あまりに楽しそうにしているから、つい私も、忍び足で背後へ回ると……ちょうどそのタイミングで、私がうたた寝している写真が表示された。
「ちょ、こらっ……。藍子! またこんなの撮ってるっ」
「えへへ、つい。そーちゃん。これね、加蓮ちゃんがお昼寝している時なの」
「かれんちゃんも、おひるねするの? わたしも!」
「よかったね。加蓮ちゃんと同じですよ」
「ううん、まだなのっ。もっとうたえるようになったら、わたし、かれんちゃんになるの!」
「そっか……。その時を、楽しみにしていますね」
いつか来るかもしれない未来の光景を思い描き、藍子はゆっくりと頷いた……のは、いいんだけど。
「いつまで私の写真を表示してるのよ。こらっ」
「わ、待って。まだ、しろちゃんと看護師さんが見ていませんから」
「他の写真を見せなさいよ!」
「加蓮ちゃんの寝ている写真? あら、私はいいわよ。昔、たくさん見てきたからね」
「ちょ――」
「小さい頃の加蓮ちゃん、寝顔が一番可愛かったわね。私も、写真を撮っておけば見せられたのに」
「看護師さん、できればなんとしてでも探してくださいっ。1枚くらい、あるかもしれません!」
気を抜くと、すぐにこれだよ。もうっ……!
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