高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
1- 20
35:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:00:36.69 ID:mOMWMpAw0


□ ■ □ ■ □


「…………、」

しろちゃんが、クリスマスツリーを見上げている。デコレーションになったプレゼントの箱を、上から1つずつ。
その目線が、中頃から足元くらいまで……ちょうど、しろちゃんの目の高さにまで下がったのと同時に、部屋の壁掛け時計が音を立てた。

こん、こん……

普段聞く鐘の音に比べると、お母さんが眠っている乳幼児の部屋をノックするような、優しい音。
だけど途端に、これまでずっと元気だったそーちゃんが、しゅん、と肩を落とす。

「もう、クリスマスがおわっちゃった……」

短針は6を示している。濃赤色のカーテンの向こうでは、真っ暗になった夜光景が透けて見えていた。
少し前から、室内にいるのに寒く感じていたのも、気のせいではなかったみたい。

楽しい時間は、あっという間。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/67.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice